東アフリカにおけるアブヌワシ民話の広がりとは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 辞書・百科事典 > ウィキペディア小見出し辞書 > 東アフリカにおけるアブヌワシ民話の広がりの意味・解説 

東アフリカにおけるアブヌワシ民話の広がり

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/07/02 03:16 UTC 版)

アブー・ヌワース」の記事における「東アフリカにおけるアブヌワシ民話の広がり」の解説

東アフリカスワヒリ文化では、アブー・ヌワースがアブヌワシ (Abunuwasi) の名でよく知られており、あたかも中東アナトリアにおけるナスレッディン・ホジャばなしのように、アブヌワシが数多く民話中に登場する。アブヌワシはさらにキブヌワシ (Kibunuwasi) と名前がスワヒリ語化されることもあり、また、キャラクター擬人化した野ウサギとなることもある。ザンジバルスワヒリ語詩人ハジ・ゴラ・ハジ(スウェーデン語版)が説明するところによれば、西洋ヨーロッパによる植民地支配下のスワヒリ都市においては東洋的主題を持つ書籍の出版一切禁止されたが、その中で唯一出版された非西洋的な主題を持つジャンルが、伝統的な昔話だったという。そして、植民地時代スワヒリ世界浸透したイスラーム世界民話アフリカ口頭文芸混淆発展する中で、千一夜物語の一登場人物であるアブー・ヌワースキャラクタースワヒリ民話多くインスピレーション与えたという。 アフリカの角地域においては1940年代エリトリア収集された民話に、アブナワス (Abunawas) の名前がみられる。これは、物書き前職買われアメリカ軍により元イタリア植民地エリトリア宣撫工作送り込まれたハロルド・クーランダーが同地収集したもので、1950年エチオピア昔話として英語で出版された。収集に際しては、エリトリア大人話した民話イタリア語話せる子供たちがクーランダーに通訳した1963年には日本語にも翻訳されて『山の上の火』の題で岩波書店から出版されている。その中の一話「アブナワスは、どうしておいだされたか」(原題: How Abunawas was Exiled)で、主人公アブナワスは「とてもかしこい男」であり、王や商人といった権威者頓智屁理屈きりきり舞いさせる。 スワヒリ都市地理的文化的に近いコモロ諸島においても、民話口頭伝承各種テーマの中で、「アブヌワの物語群」が、動物に関するアフリカ起源民話口頭伝承並んで、最もよく話されていることが1970年代書かれ小著の中で報告されている:70

※この「東アフリカにおけるアブヌワシ民話の広がり」の解説は、「アブー・ヌワース」の解説の一部です。
「東アフリカにおけるアブヌワシ民話の広がり」を含む「アブー・ヌワース」の記事については、「アブー・ヌワース」の概要を参照ください。

ウィキペディア小見出し辞書の「東アフリカにおけるアブヌワシ民話の広がり」の項目はプログラムで機械的に意味や本文を生成しているため、不適切な項目が含まれていることもあります。ご了承くださいませ。 お問い合わせ



英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「東アフリカにおけるアブヌワシ民話の広がり」の関連用語

東アフリカにおけるアブヌワシ民話の広がりのお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



東アフリカにおけるアブヌワシ民話の広がりのページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
Text is available under GNU Free Documentation License (GFDL).
Weblio辞書に掲載されている「ウィキペディア小見出し辞書」の記事は、Wikipediaのアブー・ヌワース (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。

©2024 GRAS Group, Inc.RSS