朴炳鎬とは? わかりやすく解説

朴炳鎬

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/03/06 15:50 UTC 版)

朴 炳鎬
Park Byung-Ho
サムスン・ライオンズ #52
2019年8月27日の朴炳鎬
基本情報
国籍  大韓民国
出身地 全羅北道扶安郡
生年月日 (1986-07-10) 1986年7月10日(38歳)
身長
体重
185 cm
107 kg
選手情報
投球・打席 右投右打
ポジション 一塁手指名打者
プロ入り 2005年 1次ドラフト
初出場 KBO / 2005年4月2日
MLB / 2016年4月4日
最終出場 MLB / 2016年6月28日
年俸 3億8000万ウォン(2025年)
経歴(括弧内はプロチーム在籍年度)
国際大会
代表チーム 大韓民国
WBC 2023年
プレミア12 2015年2019年
獲得メダル
韓国
WBSCプレミア12
2015 野球
2019 野球
パク・ビョンホ
各種表記
ハングル 박병호
漢字 朴炳鎬
発音: パクビョンホ
英語表記: Park Byung-Ho
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朴 炳鎬(パク・ビョンホ、: 박병호1986年7月10日 - )は、韓国全羅北道扶安郡出身のプロ野球選手一塁手)。

経歴

LG時代

2005年、1次ドラフト1位でLGツインズ捕手として指名され、入団後に一塁手へ転向。

2006年から2008年までは国軍体育部隊でプレーし、2008年に二軍北部リーグで最多本塁打を記録。

2010年9月に試合中の衝突が原因で左ひじを負傷し、トミー・ジョン手術を受ける。

第一次ネクセン時代

2011年7月31日に沈秀昶と共に、宋臣永、金聖賢との2対2の交換トレードでネクセン・ヒーローズへ移籍。移籍後は8月から4番で起用され、8月20日の起亜タイガース戦ではプロ入り後初のサヨナラ本塁打を放つ。シーズンでは初の二桁本塁打となる13本塁打を記録。オフには結婚を発表した。

2012年4月15日の三星ライオンズ戦で初の満塁本塁打を記録し、8月1日のハンファ・イーグルス戦では1試合3本塁打を記録。打撃面ではリーグ最多の31本塁打、105打点、長打率.561を記録し、走塁面でも20盗塁を記録する活躍でMVPゴールデングラブ賞を受賞する。

2013年オールスターゲームに初選出された。シーズンでは2年連続のリーグ最多となる37本塁打、117打点、長打率.602を記録し、2年連続のMVPとゴールデングラブ賞を受賞した。

2014年9月に開催された仁川アジア大会野球韓国代表に選出された。同大会では4番打者として全5試合に出場し優勝に貢献した。シーズンでは52本塁打、124打点と3年連続打撃二冠王となり、韓国プロ野球では2003年沈正洙李承燁以来11年ぶりに50本塁打以上を記録した。

2015年9月21日のNCダイノス戦で、韓国プロ野球史上初となる2年連続50本塁打以上を記録した。10月2日のロッテ・ジャイアンツ戦では韓国プロ野球新記録となるシーズン146打点を達成。

オフの10月7日に第1回WBSCプレミア12韓国代表に選出された[1]。同大会で韓国は大会初の優勝を果たした。11月にMLB移籍のため、ポスティングシステムの行使を申請し、11月10日に落札額1285万ドルでミネソタ・ツインズが独占交渉権を得た[2]

ツインズ時代

2015年12月1日にミネソタ・ツインズと1200万ドルの4年契約[注釈 1](2020年・600万ドルの球団オプション付き[注釈 2])で契約した[3]

2016年スプリングトレーニングでは20試合に出場。打率.259、3本塁打、13打点、17三振の成績[4] で開幕ロースター入りした。ボルチモア・オリオールズとの開幕戦で6番・指名打者として先発起用され、メジャーデビュー。メジャー初打席は三振に倒れたが、2打席目はタイラー・ウィルソンから中堅へのメジャー初安打を放った。4月8日のカンザスシティ・ロイヤルズ戦で初本塁打を記録。5月14日には1試合2本塁打など6月までに12本塁打を記録したが、速球が弱点であることを見抜かれ5月後半頃から対応に苦しみ、規定打席到達者ではメジャーワーストの打率.191を記録するなど無安打の試合が続いたため、7月1日にAAA級ロチェスター・レッドウイングスへ降格した[5]。その後手首の手術を受けたこともあり、2016年はメジャーへの再昇格がないままシーズンを終えた。

2017年2月3日にマット・ベライルの獲得に伴いDFAとなり[6][7]、獲得に手を挙げる他球団がなかったためにマイナー契約選手として残留することになった。ツインズのスプリングトレーニングには招待選手として参加したものの、開幕後はツインズ傘下のロチェスター・レッドウイングス(AAA)に所属。シーズンを通じてMLBへ昇格する機会はなかった[8]

第二次ネクセン時代

2017年11月27日にツインズから残り2年の契約を解除され、自由契約となった。同日、古巣のネクセン・ヒーローズと年俸15億ウォンの1年契約を結び韓国球界に復帰した[9]

2019年は33本塁打で自身5度目(李承燁と並ぶ韓国プロ野球タイ記録)の本塁打王となった。オフの11月に開催された第2回WBSCプレミア12韓国代表に選出された。

2020年は故障で93試合のみの出場、21本塁打にとどまった。

2021年は2年ぶりの規定打席に達した。

KT時代

同年オフにFA権を行使し、3年総額30億ウォンの条件でKTウィズに移籍した[10]。なお、35歳での初FAであるためC等級に分類され、KTからキウムへの補償内容は彼の2021年の年俸(15億ウォン)の150%に相当する22億5000万ウォンの金銭補償のみであり、補償選手を譲渡する必要はない[11]。 2022年は35本塁打でKBOリーグ最多となる6度目の本塁打王となった。

サムスン時代

シーズン序盤から極度の不振に喘ぎ、2024年5月26日に出場選手登録を抹消される。その後出場機会を求めてウェーバー公示による放出を志願するが、結果として5月28日、呉在一とのトレードでサムスン・ライオンズに移籍した[12]

詳細情報

年度別打撃成績

















































O
P
S
2005 LG 79 185 163 22 31 11 0 3 51 21 1 0 0 4 12 0 6 48 3 .190 .265 .313 .578
2006 48 142 130 7 21 2 0 5 38 13 1 3 1 0 9 0 2 42 4 .162 .227 .292 .519
2009 68 213 188 28 41 7 0 9 75 25 2 1 0 1 20 1 4 70 3 .218 .305 .399 .704
2010 78 192 160 25 30 4 0 7 55 22 5 1 2 2 26 3 2 55 5 .188 .305 .344 .649
2011 15 17 16 3 2 1 0 1 6 3 0 0 0 0 1 0 0 9 9 .125 .176 .375 .551
ネクセン 51 213 185 28 49 10 2 12 99 28 2 0 0 1 25 0 2 67 5 .265 .357 .535 .892
'11計 66 230 201 31 51 11 2 13 105 31 2 0 0 1 26 0 2 76 5 .254 .343 .522 .866
2012 133 560 469 76 136 34 0 31 263 105 20 9 0 7 73 3 11 111 6 .290 .393 .561 .954
2013 128 556 450 91 143 17 0 37 271 117 10 2 0 6 92 4 8 96 7 .318 .437 .602 1.039
2014 128 571 459 126 139 16 2 52 315 124 8 3 0 4 96 3 12 142 13 .303 .433 .686 1.119
2015 140 622 528 129 181 35 1 53 377 146 10 3 0 4 78 6 12 161 10 .343 .436 .714 1.150
2016 MIN 62 244 215 28 41 9 1 12 88 24 1 0 0 3 21 0 5 80 3 .191 .275 .409 .684
2018 ネクセン
キウム
113 488 400 88 138 20 0 43 287 112 0 1 0 3 68 10 17 114 9 .345 .457 .718 1.175
2019 122 532 432 92 121 22 0 33 242 98 0 1 0 9 78 5 13 117 7 .280 .398 .560 .958
2020 93 383 309 56 69 7 0 21 139 66 0 0 0 8 57 2 9 114 8 .223 .352 .450 .802
2021 118 477 409 48 93 23 0 20 176 76 0 1 0 7 47 3 14 141 9 .227 .323 .430 .753
2022 KT 124 487 429 72 118 17 0 35 240 98 5 3 0 6 40 3 12 131 7 .275 .349 .558 .908
2023 132 493 431 53 122 15 0 18 191 87 2 0 0 8 46 2 8 114 9 .283 .357 .443 .800
2024 KT・サムスン 120 406 350 52 81 7 0 23 157 70 4 0 0 2 47 0 7 121 13 .231 .333 .449 .782
KBO:17年 1690 6537 5508 996 1515 248 5 403 2982 1211 70 28 3 71 815 45 139 1653 118 .275 .378 .541 .919
MLB:1年 62 244 215 28 41 9 1 12 88 24 1 0 0 3 21 0 5 80 3 .191 .275 .409 .684
  • 2024年度シーズン終了時点
  • 各年度の太字はリーグ最高、赤太字はKBOにおける歴代最高。
  • 2017年はメジャーリーグへ昇格できず出場なし

タイトル

  • 本塁打王:6回 (2012年 ‐ 2015年、2019年、2022年)
  • 打点王朝鮮語版:4回 (2012年 ‐ 2015年)

表彰

背番号

  • 25 (2005年 - 2006年、2009年 - 2011年途中)
  • 52 (2011年途中 - 2016年、2018年 - 2024年途中、2025年 - )
  • 59 (2024年途中 ‐ 同年終了)

代表歴

脚注

注釈

  1. ^ 2016年と2017年はそれぞれ275万ドル、2018年と2019年はそれぞれ300万ドル。
  2. ^ 破棄した場合、50万ドルの違約金が払われる。

出典

  1. ^ 2015 프리미어12 국가대표팀 최종 엔트리 명단 발표[リンク切れ] The official site of Korea Baseball Organisation (朝鮮語) (2015年10月10日) 2015年10月21日閲覧
  2. ^ Rhett Bollinger (2015年11月9日). “Twins win bidding for Korean first baseman Park”. MLB.com. 2016年7月25日閲覧。
  3. ^ Dan Myers (2015年12月2日). “Korean slugger Park has 4-year deal with Twins”. MLB.com. 2016年7月25日閲覧。
  4. ^ Byungho Park Stats, Fantasy & News”. MLB.com. 2016年7月25日閲覧。
  5. ^ Rhett Bollinger (2016年7月1日). “Twins activate Sano, option Park to Rochester”. MLB.com. 2016年7月25日閲覧。
  6. ^ Rhett Bollinger (2017年2月3日). “Twins ink Belisle to 1-year contract” (英語). MLB.com. 2017年2月4日閲覧。
  7. ^ MLB公式プロフィール参照。2017年2月4日閲覧。
  8. ^ 韓国50発男、正式にツインズから放出 2年間で通算12発しか打てず ベースボールチャンネル(2017年12月16日)2017年12月16日閲覧
  9. ^ 메이저리거 박병호, KBO리그 컴백” (朝鮮語). Nexen heroes (2017年11月27日). 2017年11月27日閲覧。
  10. ^ https://sports.v.daum.net/v/20211229112406754?f=m
  11. ^ https://sports.v.daum.net/v/20211229111141109?f=m
  12. ^ https://www.koreabaseball.com/Player/Trade.aspx

関連項目

外部リンク



朴炳鎬(パク・ビョンホ、2011 - 2015、2018 - 2021)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/04 23:52 UTC 版)

キウム・ヒーローズ」の記事における「朴炳鎬(パク・ビョンホ2011 - 20152018 - 2021)」の解説

2016年から2017年までミネソタ・ツインズ所属だった。

※この「朴炳鎬(パク・ビョンホ、2011 - 2015、2018 - 2021)」の解説は、「キウム・ヒーローズ」の解説の一部です。
「朴炳鎬(パク・ビョンホ、2011 - 2015、2018 - 2021)」を含む「キウム・ヒーローズ」の記事については、「キウム・ヒーローズ」の概要を参照ください。

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