崔廷とは? わかりやすく解説

崔廷

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/11/18 14:41 UTC 版)

崔 廷(チェ・ジョン)
Choi Jeong
SSGランダース #14
2013年WBC韓国代表時
基本情報
国籍  大韓民国
出身地 京畿道利川市
生年月日 (1987-02-28) 1987年2月28日(37歳)
身長
体重
180 cm
90 kg
選手情報
投球・打席 右投右打
ポジション 三塁手
プロ入り 2005年 1次ドラフト
初出場 2005年
経歴(括弧内はプロチーム在籍年度)
国際大会
代表チーム 大韓民国
WBC 2009年2013年2023年
プレミア12 2019年
獲得メダル
韓国
ワールド・ベースボール・クラシック
2009 野球
WBSCプレミア12
2019 野球

崔 廷(チェ・ジョン、1987年2月28日 - )は、韓国出身のプロ野球選手内野手)。SSGランダース所属。KBOリーグ個人通算本塁打数の記録保持者である。

経歴

アマチュア時代

高校時代は投手としても活躍しており、強打を武器とする打撃力と両立していた。

しかし自分の投手としての実力はプロ野球では通用しないと悟り、野手に専念。卒業後にSKワイバーンズに入団した。

SK/SSG時代

2005年に初の1軍出場を果たすと、2006年シーズンの後半には内野のレギュラーに定着し、当時19歳ながら12本塁打を記録した。

2007年にはサードのレギュラーに定着し、16本塁打、66打点をあげ、チームの韓国シリーズ初優勝に貢献した。

2008年のSKが2連覇を達成した韓国シリーズでは第3戦、4戦で決勝打を放つ活躍を見せ、史上最年少で韓国シリーズ最優秀選手に選ばれた。この年のレギュラーシーズンでは打率.328を記録し、首位打者争いにも加わったが3位にとどまった。

2009年前年の短期決戦の相性よさと内野ならどこでも守れる器用さを評価され、第2回WBCで初の韓国代表に選ばれた。しかし経験不足もあり、守備固めとしての起用が多かった。

一方、シーズンでは6月25日起亜戦で、延長12回裏投手を使い切ってしまい、SKは6番手として高校時代投手として活躍していた崔を登板させたが、走者を3塁に置いた場面で捕手パスボールによりサヨナラ負けした。

2010年は、自己最多となる123試合・20本塁打・80打点を記録し、SKの優勝に貢献。得意の韓国シリーズも、レギュラーシーズン以上に活躍。10月16日サムスンとの第2戦で連続本塁打を放ち、2008年斗山戦にも2打席連続本塁打を記録しており、史上初のポストシーズン2打席連続本塁打を2度記録した選手となった。同年11月には広州アジア大会にも韓国代表として出場。好調の姜正浩にサードを奪われ、主に代打として出場することになり、前年のWBC同様国際大会ではこれといった活躍はなかった。しかしながら優勝により兵役免除の恩恵を受けることになった。

2011年2012年2年連続ゴールデングラブ賞三塁手部門を受賞した。

2013年第3回WBC韓国代表に選ばれたが、1次ラウンド緒戦のオランダ戦で送球ミスなどを犯し、故障で最終戦の台湾代表戦を欠場するなど、過去と同様国際大会では活躍できないという印象を拭えなかった。

2014年は2009年以来5年ぶりに出場試合数が100を下回ったがオフにFAで4年の大型契約を結びSKに残留した。

2016年は40本塁打でエリック・テイムズと並び自身初の個人タイトルである本塁打王となった。

2017年は46本塁打で2年連続本塁打王となった。

2018年シーズンオフに2度目のFAとなり2019年からSKと6年最大106億ウォンで契約した。

2020年6月18日、KBOリーグ史上3位となる個人通算341号本塁打を記録。これは右打者としては同リーグ史上最多となる。7月27日、梁埈赫と並ぶリーグ史上2位タイとなる個人通算351号本塁打、7月29日、史上単独2位となる同352号本塁打を記録[1]

SKワイバーンズが新世界グループに買収されSSGランダースとなった2021年、4月4日のレギュラーシーズン開幕戦で2回裏にSSGランダース史上初安打・初打点・初得点となる本塁打を記録した[2]

2021年10月19日、KBOリーグでは史上2人目、右打者では初の個人通算400号本塁打を記録[3]。同年、35本塁打で4年ぶり3度目の本塁打王となった。

2023年9月6日、李承燁を抜いてKBOリーグ史上最多の個人通算得点記録(1356)を達成。 2023年は128試合に出場して打率.297、29本塁打、87打点を記録した。

2024年4月16日、起亜タイガース戦で李承燁に並ぶKBOリーグ史上最多タイの個人通算本塁打記録(467)に並んだ[4]。同年4月24日、ロッテ・ジャイアンツ戦でKBOリーグ新記録の個人通算本塁打記録(468)を達成した。同年6月11日、起亜タイガーズ戦で朴龍澤を抜いてKBOリーグ新記録の個人通算打席数(9036)を達成した[5]

2024年シーズン終了後、3度目のFAとなりSSGと4年最大110億ウォンで再契約した[6]

プレースタイル・人物

左投手と相性が良い反面、サイドスロー・アンダースローの投手を苦にしている。

死球が非常に多く、2009年から2013年まで5年連続20死球以上、2017年には韓国プロ野球史上初の個人通算200死球を記録した。2021年8月18日のNCダイノス戦にて通算の死球数が288となり、MLBで活躍したヒューイ・ジェニングスの持つ記録を塗り替え、死球数の世界記録を更新した[7]

実弟の崔恒もプロ野球選手で、2012年より同じSKワイバーンズ(2021年よりSSGランダース)に所属していたが、2024年より2次ドラフトロッテ・ジャイアンツに移籍した[8]。なお、2024年4月24日、KBOリーグ新記録となる個人通算468本塁打はロッテ・ジャイアンツ戦で達成し、弟はそれをロッテのベンチから見届けた。

詳細情報

  • 投手記録
年度 チーム 平均自責点 試合 完投 完封 勝利 敗戦 セーブ ホールド 勝率 打者 投球回 被安打 被本塁打 四球 死球 奪三振 失点 自責点
2009 SK - 1 0 0 0 1 0 0 0.000 2 0 1 0 1 0 0 1 0
通算 1シーズン - 1 0 0 0 1 0 0 0.000 2 0 1 0 1 0 0 1 0
  • 打者記録
年度 チーム 打率 試合 打数 得点 安打 2塁打 3塁打 本塁打 塁打 打点 盗塁 盗塁死 四球 死球 三振 併殺 失策
2005 SK/SSG .247 45 85 6 21 5 0 1 29 11 0 0 5 2 27 3 1
2006 .221 92 280 25 62 11 0 12 102 40 3 2 14 7 90 6 8
2007 .267 122 408 49 109 19 1 16 178 66 8 7 33 11 84 3 12
2008 .328 114 406 77 133 24 1 12 195 61 19 8 41 17 58 7 14
2009 .265 99 339 63 90 15 0 19 162 58 11 0 40 22 64 6 9
2010 .300 123 400 84 120 31 1 20 213 80 12 4 49 20 72 7 14
2011 .310 113 403 64 125 25 1 20 212 75 15 5 46 20 72 8 5
2012 .300 130 474 85 142 33 1 26 255 84 20 8 49 21 98 8 6
2013 .316 120 434 75 137 18 0 28 239 83 24 8 64 24 109 10 19
2014 .305 82 308 65 94 20 0 14 156 76 7 2 37 12 69 9 12
2015 .295 81 275 43 81 17 0 17 149 58 5 2 46 5 78 6 4
2016 .288 141 500 106 144 24 1 40 290 106 1 2 77 23 126 6 14
2017 .316 130 430 89 136 18 1 46 294 113 1 5 70 19 107 8 6
2018 .244 115 406 95 99 16 1 35 222 74 9 2 58 23 129 10 11
2019 .292 141 503 86 147 27 0 29 261 99 3 2 69 26 92 4 14
2020 .270 133 452 90 122 22 0 33 243 96 8 3 75 20 98 7 11
2021 .278 134 436 92 121 17 1 35 245 100 8 6 84 22 102 9 12
2022 .266 121 414 80 110 21 0 26 209 87 12 5 66 19 96 6 12
2023 .297 128 471 94 140 31 0 29 258 87 7 3 59 15 87 12 13
2024 .291 129 468 93 136 27 2 37 278 107 5 1 55 20 114 12 10
通算 20シーズン .288 2293 7892 1461 2269 421 11 495 4197 1561 178 75 1037 348 1772 145 210
  • 各年度の太字はリーグ最高、赤太字はKBOにおける歴代最高。

背番号

  • 47 (2005年 - 2006年)
  • 14 (2007年 - )

表彰

代表歴

脚注

外部リンク





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