本文と一書とは? わかりやすく解説

本文と一書(あるふみ)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/05 02:57 UTC 版)

日本書紀」の記事における「本文と一書(あるふみ)」の解説

本文の後に注の形で「一書曰く」として多く異伝書き留めている箇所多く見られる中国では清の時代まで本文中に異説併記し歴史書はなく、当時としては東アジアにおいて画期的な歴史書だったといえる。あるいは、それゆえに、現存するもの作成年代古事記などよりもずっと新しいものであるという論拠ともなっている。ただし、『釈日本紀』の開題部分には「一書一説」の引用を「裴松之三国志注の例なり」と記されており、晋の陳寿著した『三国志』に対して宋(南朝)裴松之異説など含めた注釈付けた形式のものが日本に伝来され、『日本書紀』モデルになった可能性はある。 なお、日本書紀欽明天皇2年3月条には、分注において、皇妃皇子について本文異な異伝記した後、『帝王本紀』について「古字多くてわかりにくいためにさまざまな異伝存在するのでどれが正しいのか判別しがたい場合には一つ選んで記しそれ以外異伝についても記せ」と命じられた事を記している。この記述がどの程度事実反映しているのかは不明であるが、正しいと判断した伝承一つだけ選ぶのではなく本文異な異伝併記するという編纂方針が、現在みられる『日本書紀』全般状況とよく合っていることはしばし注目されている

※この「本文と一書(あるふみ)」の解説は、「日本書紀」の解説の一部です。
「本文と一書(あるふみ)」を含む「日本書紀」の記事については、「日本書紀」の概要を参照ください。

ウィキペディア小見出し辞書の「本文と一書」の項目はプログラムで機械的に意味や本文を生成しているため、不適切な項目が含まれていることもあります。ご了承くださいませ。 お問い合わせ



英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「本文と一書」の関連用語

本文と一書のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



本文と一書のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
Text is available under GNU Free Documentation License (GFDL).
Weblio辞書に掲載されている「ウィキペディア小見出し辞書」の記事は、Wikipediaの日本書紀 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。

©2025 GRAS Group, Inc.RSS