最初の住人
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/03/11 01:18 UTC 版)
サンタアナ川流域に人類が住んだのは9000年から12000年前に遡り、完新世初期に近い。この地域に住んだ最初のインディアンは遊牧民であり、肥沃な草原で動物に草を食ませ、食用に果実や種を採取して土地から土地に渡り歩いていた。これら初期民族の祖先は、アメリカ合衆国北西部のショショーニ語族とユト・アステカ語族から発していた。この流域の人口は最盛期に約15,000人に達した。約8000年前、気候が変動して乾燥するようになり、当初は遊牧民だった者が1つの場所に長く留まるようになり半遊牧民となった。しかし、まだ農業を初めておらず、家畜を育てたり集落に住むこともなかった。カリフォルニア州の多くのインディアン部族と同様に、内陸バレー住人の多くにはドングリが不可欠な食料だった。大洋に近く住む人々は食料を求めて潮溜まりや海岸に近い水流の小動物を釣ったり狩ったりすることが多かった。 近代に近付くと幾つかのインディアン部族が川添いの土地を支配した。上流の盆地はユハビアタム族あるいはユハレツム族、南東盆地はパヨムコウィシュム族、砂漠地域はカウィーア族、下流盆地はトングバ族だった。ユハビアタム族は通常サンタアナ川とその支流の山岳部水源に住んだ。今日ではインランド・エンパイア盆地の縁、サンバーナーディーノ郡およびサンバーナーディーノ山脈の麓丘陵部だった。トングバ族は平坦な海岸平原に住んだ。今日ではサンタアナ山脈の南、オレンジ郡内だった。彼等は北のサンガブリエル山脈から南のアリソ・クリークまでロサンゼルス盆地を含む海岸部全てを支配した2つの集団のうち大きな方でもあった。
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