曽々木海岸とは? わかりやすく解説

そそぎ‐かいがん【曽々木海岸】

読み方:そそぎかいがん

石川県能登半島北部輪島市にある岩石海岸日本海浸食でできた窓岩中心に断崖奇岩が町野川河口から垂水(たるみ)の滝まで約2キロメートルわたって続く。かつては能登親不知(おやしらず)といわれた交通難所だった。景勝地で、国の名勝天然記念物指定されている。能登半島国定公園属する。

曽々木海岸の画像

曽々木海岸

名称: 曽々木海岸
ふりがな そそぎかいがん
種別 名勝
種別2: 天然記念物
都道府県 石川県
市区町村 輪島市町野町
管理団体 輪島市(昭17・424)
指定年月日 1942.03.07(昭和17.03.07)
指定基準 名8,地9,地1
特別指定年月日
追加指定年月日
解説文: 日本海怒濤ガ堅キ流絞岩ヲ侵蝕シテ生ジタル一名ニシテ波蝕海岸風景トシテ有數ノモノナリ此ノ地ノ流紋岩ニハ垂直ノ主節理ニ加フルニ平及斜交ノ副節理アリテ波蝕此等節理ニ沿ウテハレ次テ水門崖、尋岐崖ノ如キ偉大ナル絶壁窓岩、福ヶ穴ノ如キ奇勝トヲ形成
尋岐崖ニハ又流絞岩中角礫岩岩脈状ヲ成シテ挿入セルアリ 水成岩トシテ稀有ノモノナリ
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名勝:  普門寺庭園  智積院庭園  曼殊院書院庭園  曽々木海岸  月瀬梅林  木曽川  木曽川堤

曽々木海岸

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/03/16 08:06 UTC 版)

曽々木海岸にある垂水の滝と八世乃洞門(旧道)

曽々木海岸(そそぎかいがん)は、石川県輪島市にある海岸能登半島有数の景勝地で、国の名勝および天然記念物に指定されている。海岸の背後に岩倉山が迫り込んでいたことから、「能登の親不知」と呼ばれるほどの難所として知られた。2015年平成27年)4月24日、「灯り舞う半島 能登 -熱狂のキリコ祭り-」の構成文化財として日本遺産に認定される。名所のひとつである窓岩は、2024年令和6年)1月1日に発生した能登半島地震で崩落した[1]

概要

曽々木海岸
主に流紋岩からなる岩盤が日本海の荒波によって浸食、無数の奇岩が見られる。主な奇勝として権現岩、窓岩、水門岩などの奇岩、また行者穴と呼ばれる洞門などがある。中でも窓岩は板状の岩の真ん中に窓の如く穴が開いた奇岩で、同公園のシンボル。窓岩ポケットパークが整備されており、観光拠点にもなっている。冬には曽々木海岸で見られる波の花が奥能登の風物詩となっている[2][3]。なお、海岸沿いの歩道にある「せっぷんとんねる」がかつて恋人の聖地に選定されたが[4]2020年令和2年)時点ではこれが取り消されている。
垂水の滝
輪島市と珠洲市の境界にある垂水の滝(たるみのたき)は直接に注ぎ込むである[5]。冬場は強風のために水が舞い上がり、滝壺に水が落ちてこない。この現象は全国でも大変珍しい。

アクセス

脚注

  1. ^ 「窓岩」崩落 石川・輪島の観光スポット産経新聞、2024/1/4
  2. ^ 日本海の雄々しさと白い花のごとき泡の舞い──。厳冬期しか見られない能登の風物詩「波の花」”. tenki.jp (2016年1月15日). 2020年4月26日閲覧。
  3. ^ “冬の風物詩 輪島・曽々木海岸で波の花”. 北陸新幹線で行こう!北陸・信越観光ナビ(北國新聞). (2019年11月15日). https://www.hokurikushinkansen-navi.jp/pc/news/article.php?id=NEWS0000022186 2020年4月26日閲覧。 
  4. ^ “【石川】輪島・曽々木海岸「せっぷんとんねる」 「恋人の聖地」に選定”. 中日旅行ナビぶらっ人(中日新聞). (2011年10月17日). https://tabi.chunichi.co.jp/odekake/111017ishikawa.html 2020年4月26日閲覧。 
  5. ^ すず観光ナビネット 垂水の滝 - 珠洲市
  6. ^ 曽々木海岸”. ほっと石川旅ねっと. 2024年12月7日閲覧。

関連項目

外部リンク

座標: 北緯37度27分39.15秒 東経137度4分39.81秒 / 北緯37.4608750度 東経137.0777250度 / 37.4608750; 137.0777250




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