曲の批評
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/17 18:03 UTC 版)
「恋人たちのクリスマス」の記事における「曲の批評」の解説
『恋人たちのクリスマス』は音楽批評家に絶賛された。『オールミュージック』のロッシュ・パリジーンは楽器用法とメロディを褒め称え、「数年続く炸裂」("a year-long banger") と評した。また『ボストン・グローブ』紙の編集者であるスティーヴ・モースは、キャリーの歌声には魂が強く感じられると書いた。『スタイラス・マガジン(英語版)』のバリー・シュワルツは、「この曲を今の名曲と言うなんて、この曲の凄さを捉え切れていない。これは現代の定番曲で、楽しく、うきうきさせ、声高で、願い事を仄めかしすらする」と述べ、歌詞については「美しいフレーズだ」("beautifully phrased")としたほか、キャリーの声は「ゴージャス」("gorgeous")で「誠実」("sincere.")だと絶賛した。 MTVのカイル・アンダーソンは、この曲が「チャイム、スレイベル、ドゥーワップの装飾楽句、決定的な弦楽器、またキャリーのキャリア史上最もダイナミックで澄んだ歌声で溢れる、壮麗な聖歌」だと述べた。2009年のリミックス版を批評して、『アイドレーター(英語版)』のベッキー・ベインは、曲を「不朽の名曲」("timeless classic") と評し、「クリスマス・ツリーを飾り、メノーラーに火を灯しながら、私たちはこの曲を愛している」と述べた。 スコットランドの『ヘラルド』紙では、ショーナ・クレイヴンが、「楽天主義と楽しさの曲で、多分、飽くまで多分、クリスマスの本当の意味を仄めかしているのかもしれない」と述べた。彼女はまた、この曲が大成功を収めた主因について、歌詞中に登場する「あなた」("you") の存在だとし、「もしかしたらこの曲が大ヒットを飛ばしたのは、全ての人に向けた歌だという事実が原因かもしれない」(英: "Perhaps what makes the song such a huge hit is the fact that it's for absolutely everyone.")と述べた。またクレイヴンは、「ビング・クロスビーが墓に入っているのは当然だが、1980年代の子どもたちは、マライア・キャリーの素晴らしい曲『恋人たちのクリスマス』が、この国いちの祝歌になってチャートを躍り上がるところを見ても全く驚かないだろう」(英: "Bing Crosby may well be turning in his grave, but no child of the 1980s will be surprised to see Mariah Carey's sublime All I Want For Christmas Is You bounding up the charts after being named the nation's top festive song.")とまで述べている。 キャリーのアルバム『メリー・クリスマス II ユー』の批評の中で、『シカゴ・サンタイムズ』のトーマス・コナーは、「単純で精巧に作られたチェスナット〔=お約束〕であり、クリスマスの名曲ポップスに最後に加えられた偉大な曲のひとつ」と述べた。2006年には、キャリーの経歴を振り返る記事で、『ザ・ニューヨーカー』誌のサシャ・フリア=ジョーンズ(英語版)が、「魅力的な」("charming") この曲はキャリーにとって最大の成果のひとつで、「ホリデーソングの名曲集に加わる価値がある、現代の数少ない一例」(英: "one of the few worthy modern additions to the holiday canon")だと述べた。また『ザ・ナショナル(英語版)』のダン・ハンコックスは、ジョーンズの記事を引用してこれに賛成し、曲は「完璧だ」("perfection") と述べた。
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