曲の名称
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/04/17 06:44 UTC 版)
「交響曲ヘ短調 (ブルックナー)」の記事における「曲の名称」の解説
ブルックナーが作曲した交響曲のうち、第1番から始まる番号が命名されていない曲が2曲ある。そのうちの一つは、作曲者が " ∅ {\displaystyle \emptyset } " とスコアに記したことから「第0番」と呼ばれている。残りの1曲は、ここで扱っている交響曲である。つまり作曲者は「交響曲」以上の名称を与えていない。 通称としてしばしば使われる呼び方として「交響曲ヘ短調」「習作交響曲」「交響曲第00番」「交響曲-(マイナス)1番」などがある。 書籍などでしばしば表記される例は「交響曲ヘ短調」という名称である。現在国際ブルックナー協会から出版されているスコアが「交響曲ヘ短調、1863年稿」と表紙に記されていることや、ブルックナーがヘ短調の調性で作曲した交響曲はこれ以外にないことから、番号を添えずに「交響曲ヘ短調」と称することで、この曲が特定できる。 「習作交響曲」は、この作曲家に限らず、生前に未発表だったか、または初期作品で、作者の個性が現れていないような交響曲を呼ぶ際に使われることがある名称である。 「交響曲第00番」は、CDでしばしば使われている名称である。00は「ダブルゼロ」、「ゼロゼロ」、あるいは「ヌルヌル」(零は独語でNull)と読んだりする。「交響曲-1番」の俗称を含め、これらは「交響曲第0番」の名称に倣ったものと考えられる。
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曲の名称
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「交響曲第0番 (ブルックナー)」の記事における「曲の名称」の解説
ブルックナーはこの交響曲に通し番号を付けなかったとされており、それに従えば「交響曲 ニ短調」と呼ぶのが正式である。しかしブルックナーは以降も第3番、第9番と2つのニ短調交響曲を作曲しているため、区別のために通称の「第0番」やWAB (Werkverzeichnis Anton Bruckner) 番号の「WAB.100」を付けることが一般的となっている。通称の「第0番」は作曲者が晩年にこの曲の総譜に記した" ∅ \emptyset "の文字やその他の書き込みに由来し、ドイツ語では「ヌルテ(NULLTE)」と呼ぶ。英語でも「No.0」とすることが一般的であり、国際ブルックナー協会版スコアの英文序文でも「No.0」の記載は使われている。ただし現在国際ブルックナー協会から出版されているスコアには、「交響曲 ニ短調 NULLTE」と表紙に記されている。 ヨーゼフ・ヴェスによって初めてこの曲が世に紹介された時には「遺作の交響曲ニ短調」と呼ばれることもあった。現在ではこの名称はほとんど使われていない。
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