星神社 (名古屋市)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/09/25 04:27 UTC 版)
星神社 | |
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所在地 | 愛知県名古屋市西区上小田井1-172 |
位置 | 北緯35度12分53秒 東経136度52分52.7秒 / 北緯35.21472度 東経136.881306度座標: 北緯35度12分53秒 東経136度52分52.7秒 / 北緯35.21472度 東経136.881306度 |
主祭神 | 大己貴命など4柱 |
社格等 | 式内社論社 指定村社[1] 11級社 |
創建 | 不明(13世紀以前か) |
本殿の様式 | 流造 |
別名 | 星宮 星ノ社 |
例祭 | 10月第二月曜日 |
地図 |
星神社(ほしじんじゃ)は、愛知県名古屋市西区上小田井にある神社。『延喜式神名帳』の尾張国山田郡「坂庭神社」の論社とされる。
歴史
創建年代は不明[1]。社伝によれば、仁和年間にこの地の付近に住んでいた大江音人の子孫により建立されたという。最も古い棟札として弘安3年(1280年)の棟札が現存している[1]。『尾張志』には徳治2年(1307年)の棟札、暦応4年(1341年)12月に右近将藤原実秋[注釈 1]によって造営が行なわれたとする棟札があったことが記されている[1]。戦火によって社殿とともに宝物や神器・神社の縁起について記した書物などを焼失[1]。かつては4町8反の社領を持っていたというが、豊臣秀吉の時代に召し上げられたという。現在の坂井戸町付近が旧地であったという説がある。1872年(明治5年)に村社に列格、1907年(明治40年)指定村社となった[1]。
江戸期以来、神社側は『延喜式神名帳』に記載のある山田郡「坂庭神社」であると主張している[1]。『尾張志』は、当社が坂庭神社である根拠として元禄年間の社人・青木信濃守の書上に「坂庭星宮」と書かれていることを挙げている[2]。また、「酒庭星ノ宮」と書かれた寛平年間の秘伝の古書があるというが[2]、信憑性については不明である。
山田郡「坂庭神社」は、天野信景により坂場村の三明神(現在の小牧市の坂庭神社)に比定され定説化したが[注釈 2]、小牧市は明らかに山田郡域ではなく古来からの春日井郡域であるため、本来の「坂庭神社」として有力視されていない。
祭神
境内社
祭事
※ 3月最終日曜日 - 初午大祭
- 7月15日 - 天王祭
- 8月7日 - 七夕祭
- 10月第二月曜日 - 例祭
アクセス
その他
正面入口付近にある3本のムクノキは、1995年(平成7年)2月27日付で名古屋市の都市景観重要建築物等(都市景観保存樹)に指定されている[4]。3本のうち最大のものは高さ約18m、幹まわりは4m以上にもなる。
2019年(令和元年)11月12日夜に催された本殿竣功奉告祭で弘田三枝子が「星に願いを」を歌唱奉納したのを記念し、その旨を記す石碑が境内に設けられている。
脚注
注釈
出典
- ^ a b c d e f g 愛知県神社名鑑、pp.22
- ^ a b 名古屋郷土文化会 1987, p. 1.
- ^ 名古屋郷土文化会 1987, p. 2.
- ^ “名古屋市:都市景観重要建築物等指定物件”. 住宅都市局都市計画部都市景観室 (名古屋市). (2012年9月25日) 2012年11月15日閲覧。
参考文献
関連項目
外部リンク
- 公式ウェブサイト
- 名古屋を歩こう「小田井」男は押しの一手に限る?
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