早坂 文雄
仙台生まれ。4歳の時に一家で北海道へ移り住む。中学生の頃からピアノやオルガンに親しみ、15歳で作曲家を志願。しかし家庭の事情から卒業後はすぐに社会に出、音楽は独学で学ぶ。34年、同じ北海道の伊福部昭らと出会い「新音楽連盟」を創立。自作曲を含む現代音楽祭を開き、話題を集める。その後、管弦楽作品《二つの讃歌への前奏曲》(35年)や《古代の舞曲》(37)が相次いで賞に入賞。39年には音楽監督として東京の東宝映画に入社し、黒澤明『羅生門』や溝口健二『雨月物語』等、日本の代表的映画の音楽を担当する。同時に、多数のピアノ曲を含む演奏会用の作品も創作。雅楽や能にヒントを得た「汎東洋主義」的な作風は、彼に続く武満徹や芥川也寸志等に示唆を与え、その後の日本の現代音楽の方向性に大きな影響を及ぼした。持病の結核のため、41歳の若さで他界。没後、毎日映画コンクール音楽特別賞、芸術選奨が授与された。
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