旧小熊邸
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/29 13:35 UTC 版)
旧小熊邸の店舗は、バルーンフレーム構造の木造2階建てで、外壁の下部は横羽目板張り、上部は漆喰仕上げとなっている。 元来は1927年(昭和2年)に建てられた、田上義也の設計による小熊捍の自宅であり、田上の初期の代表作と言われる。当初の所在地は藻岩村大字円山村(後の札幌市中央区南1条西20丁目)だった。 1951年(昭和26年)、北海道銀行頭取・島本融が購入した後、田上が増改築を行っている。島本は自宅として使用していたが、1975年(昭和50年)以降は「北海道銀行円山クラブ」となった。 建物は北海道銀行が保有していたが老朽化が進行しており、解体を危惧する市民の保存運動の高まりによって1995年(平成7年)に「旧小熊邸の保存を考える会」が設立。藻岩山のふもとの札幌もいわ山ロープウェイの山麓駅近くに移築し喫茶店として活用することが決まり、市民団体、札幌市、札幌振興公社の他、テナントに決定したロイズコーヒーユニオンや移築施工業者の協力等によって、1998年(平成10年)いったん解体されてから伏見へと移築された。 この建物はさっぽろ・ふるさと文化百選のNo.11、ならびに札幌景観資産第4号に指定されている。 ろいず珈琲館としての営業は、2017年(平成29年)11月に終了し、2022年現在はドリーバーデンがフライ・フィッシングショップ、カフェとして営業している。
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