旧小穴喜一家住宅
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/12/14 01:32 UTC 版)
小穴喜一が昭和2年以降自宅及び法律事務所とした松本市北深志新田町の旧清水氏宅は、明治末期頃から大正初期頃の建築。松本市伊勢町の商家清水氏が別邸として建築したものと伝わる。玄関脇に洋風応接間が付属した中廊下型の和洋折衷住宅で、小穴喜一の死後、松本市の菓子卸商家が買い受けて現在も同所に現存しており、平成28年に松本市の近代遺産に登録されている。 小山潤一郎によると、自宅の雰囲気は弁護士的というより文人的で、法律書は置かず、書棚には美術全集が置かれ、玄関には安井曾太郎のバラ、応接の壁間にはルノワールや梅原龍三郎の裸婦像の複製画を飾り、ドイツ製のピアノを置いていたという。法律書は持ち合わせず、かわりに法帖の珍品を収蔵していた。これは喜一の死後松本市図書館に寄贈され小穴文庫となっている。
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