日高の春【ヒダカノハル】(草花類)
登録番号 | 第5053号 | |
登録年月日 | 1996年 3月 19日 | |
農林水産植物の種類 | きく | |
登録品種の名称及びその読み | 日高の春 よみ:ヒダカノハル | |
品種登録の有効期限 | 15 年 | |
育成者権の消滅日 | 1999年 3月 22日 | |
品種登録者の名称 | 坂本宗雄 | |
品種登録者の住所 | 和歌山県日高郡日高町小中785 | |
登録品種の育成をした者の氏名 | 坂本宗雄 | |
登録品種の植物体の特性の概要 | ||
この品種は,「冬ぼうし」に育成者選抜の「坂本二号」を交配して得られた実生の中から選抜,育成されたものであり,花色は紫白で,スプレイ仕立ての切り花向きのかなり小輪花である。 草型は直立性,草性は高性,主たる仕立て法はスプレイ,開花時の草丈は極高である。茎の太さは 4.0~ 5.9㎜,色は褐,強さは中,縦じわは中,稲妻型屈曲は有,節間長は30~39㎜である。葉身長は75~99mm,幅は50~74㎜,基部の形は平,先端部分の形は尖,一次欠刻は0.30~0.69,二次欠刻の程度は高,葉裂片縁部の重なりは重なる,表面の色は濃緑,裏面の色は緑,厚さは中,全体の角度は立つ,葉身の巻き方は下巻きである。たく葉の有無は全体的にある,分布状態は主に両側,大きさは中である。つぼみの形は平,花の大きさは30~49㎜,舌状花の重ねは 1.5列まで,舌状花数は20~59,管状花数は 100~ 199,管状花の全長は 6.0~ 6.9mmである。花弁の形はさじ弁,先端の形は歯状,外花弁の反り方は外反,花弁の長さは20~29㎜,幅は 5.0~ 9.9㎜,外花弁の表面の色は紫白(JHS カラーチャート8901),裏面の色は鮮紫ピンク(同8904),外花弁の角度は上向,花たくの形は盛上った円錐状,総ほうの大きさは10~19㎜,総ほう部から花頂部までの高さは20~29㎜,花首の長さは60~79㎜である。季咲きの開花期は冬で,育成地(和歌山県日高郡日高町)における自然開花期は1月中旬である。 「冬ぼうし」と比較して,管状花の全長が短いこと,外花弁の反り方が外反であること,外花弁の表面の色が紫白であること等で,「山茶花」と比較して,節間長が長いこと,外花弁の反り方が外反であること,外花弁の表面の色が紫白であること等で区別性が認められる。 | ||
登録品種の育成の経過の概要 | ||
この品種は,平成元年に育成者のほ場(和歌山県日高郡日高町)において,「冬ぼうし」に育成者選抜の「坂本二号」を交配して得られた実生から選抜,育成されたものであり,以後,特性の調査を継続し,4年にその特性が安定していることを確認して育成を完了したものである。 |
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