日本軍泊地突入
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/05 05:13 UTC 版)
「第一次ソロモン海戦」の記事における「日本軍泊地突入」の解説
この日の月出は日付変更後0159で、夜戦当夜は暗闇だった。午後10時20分、鳥海の偵察機がサボ島南に軽巡洋艦3隻確認と報告する。鳥海の偵察機はガダルカナル泊地に輸送船20隻、加古の偵察機はツラギ泊地に輸送船10隻を確認したが、母艦に確認したかは不明。午後10時40分、第八艦隊はサボ島南方水道に突入を始めた。午後10時43分、旗艦鳥海見張員が右舷側距離9000mに敵艦を発見、直ちに三川長官が「戦闘」を下令する。この発見した敵艦は連合軍哨戒隊の駆逐艦ブルーであった。しかし、ブルーでは装備していたレーダーが島影による電波の乱反射により、役に立っていなかった。ブルーは第八艦隊に気付かず、また僚艦のラルフ・タルボットと誤認し、遠ざかっていった。直後に今度は左舷前方に敵艦が現れた。これは同じく哨戒隊の駆逐艦ラルフ・タルボットで、同艦も第八艦隊に気付かず遠ざかっていった。この2艦は第八艦隊突入前の午後9時45分頃、ガ島泊地へ向けて低空で飛び去る敵味方不明の水偵1機を目撃して全艦隊へ警報を発していたが、応答はなかった。サンフアンはレーダーで水偵を探知したが、飛行機と船の区別がつかず、行動を起こさなかった。キャンベラは飛行機の爆音を聞いたが、味方機と間違えた。唯一副長が起きて、艦の見張り所に入ったヴィンセンスも同様であり、艦長は休憩室に下がった。突入当時の天候は曇、東南東の風5m、視程10kmであったという。 サボ島南方に到達した午後11時30分頃、三川長官により「全軍突撃せよ」が下令され全艦一斉に襲撃運動に入った。この下令直後、鳥海の見張員が左舷約15,000mに駆逐艦ジャービスを発見した(鳥海はアキリーズ型軽巡洋艦と誤認)。ジャービスは日中の空襲で大破し、退避中だった。午後11時38分、鳥海と古鷹は各艦魚雷4本を発射したが命中しなかった。ジャービスは日本艦隊に気付かず去った。
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