日本国外における口腔内科
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/01/20 05:57 UTC 版)
「口腔内科」の記事における「日本国外における口腔内科」の解説
欧米では、口腔外科(oral surgery)とは別に口腔内科(oral medicine clinic)が確立されており、日本では大学病院口腔外科や総合病院の口腔外科がその役割を担当していることが多い。Oral Medicineはすでにアメリカ合衆国においては歯科医学における一つの分野を占めており、American Academy of Oral Medicineという専門学会が設立されている。この学会では、歯やその支持組織とそれに関連した組織に関する疾病の原因、治療に関する研究ならびにその予防に対する知識の普及を目的としている。また、ハーバード大学オーラルメディシン科のStephen T. Sonis教授らの著書“Oral Medicine Secrets”では、歯科を受診した全身疾患の有病者の歯科治療開始前の患者評価や、臨床検査の利用および投薬中の薬物相互作用などについて解説されている。また、韓国の慶熙大学歯科大学の「口腔内科」では、歯科口腔領域の病気、障害をストレスなど全身的な問題として考え、改善の糸口を幅広い分野から探し出し、治療している。さらに、う蝕、歯周組織の炎症など主要歯科疾患であっても、「口腔内科」では、単にプラークによる細菌感染としてのみ対処するのではなく、心身のさまざまな要因を背景として究明している。
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