日本国外における呼称
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/08/10 19:33 UTC 版)
中南米の「太平洋戦争」 世界の英語圏、スペイン語圏では、1865年のチリ・ペルーとスペインの戦争(La guerra del Pacifico)、1879年〜1884年のチリとボリビア・ペルーとの戦争(The War of the Pacific, La guerra del Pacifico)が「太平洋戦争」とよばれ、日本の辞書等でも「太平洋戦争」として掲載されている。 対日戦争としての「太平洋戦争」 英語では対日戦争は The Pacific Warと表記され、中南米の戦争とは区別されている。 米英などの連合国においては「the War in the Pacific (Theater)」「WWⅡ-Pacific Theatre」「the Pacific Theatre in the Second World War」などと、第二次世界大戦の戦線名が用いられている。 こうしたことから国際的に「太平洋戦争」呼称は誤解を招くという指摘があり、イギリスの歴史家クリストファー・ソーンも批判している。ソーンは「極東戦争」という呼称を提唱し、日本が「大東亜戦争」を呼称したのは理解できるとしている。なおイギリスではA・J・P・テイラーなども、日本がアジアでの英国勢力を駆逐するために開戦し、結果としてイギリスは植民地を失い「敗北」したため、「大東亜戦争」と称するのはかまわないともしている。 中国、韓国 中華人民共和国や大韓民国においては「大東亜戦争」の語は戦争や植民地支配を正当化するものとして批判されている。
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