日本人とベトナム人の筆談
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/27 14:35 UTC 版)
《インドシナ物語》の作者の丸山静雄は、ベトナムで取材の時、現地のベトナム人と筆談を行ったことがある(1981年より以前)。 以下はもとの本の章節からの引用。 私は終戦前、ベトナムが未だフランスの植民地であった頃、朝日新聞社の特派員としてベトナムに滞在した。私はシクロ(三輪自転車)を乗り付いだり、路地から路地にわざと道を変えて、ベトナムの民族独立運動家達と会った。大方、通訳の手を借り、通訳いない場合は、漢文で筆談したが、結構、其れで意が通じた。今でも中年以上の者で在れば、漢字を知っており、私どもとも漢字で大体の話は出来る。漢字と言っても、日本の漢字と、二の地域の其れとはかなり違うが、漢字の基本に変りはない訳で、中国-ベトナム-朝鮮-日本と繋がる漢字文化圏の中に、私どもは生きている事を痛感する。 — 「インドシナ物語」,丸山静雄,講談社,昭和五十六年十月二十六日第一刷発行,ASIN: B000J7UJ4Q
※この「日本人とベトナム人の筆談」の解説は、「筆談」の解説の一部です。
「日本人とベトナム人の筆談」を含む「筆談」の記事については、「筆談」の概要を参照ください。
- 日本人とベトナム人の筆談のページへのリンク