日本の学位制度
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/30 09:13 UTC 版)
日本の学位等法令に基づく学位博士の学位修士の学位学士の学位短期大学士の学位専門職学位 専門職学位と修了区分1.専門職大学院の課程(一般の専門職大学院)修士(専門職)2.法科大学院の課程法務博士(専門職)3.教職大学院の課程教職修士(専門職) 法令に基づく称号準学士 告示に基づく称号高度専門士の称号専門士の称号 現在授与されない学位等大博士の学位得業士の称号 関連法令・告示学校教育法学位規則専門士及び高度専門士規程 表 話 編 歴 現在の日本の学校教育法に基づく学位には、「博士」・「修士」・「学士」・「短期大学士」の4種類及び「専門職学位」がある。現在の学位は、大学又は独立行政法人大学改革支援・学位授与機構が授与するものとされている。 第二次世界大戦終了前の学位は、いわゆる栄典ではないものの、階級・位階・勲等・功級・爵位などと並び称された栄誉ある称号であった。例えば、かつては法令の上諭に付される国務大臣の副署においても大臣の肩書き及び爵位と並んで学位も表示されていた。 学位の取得には、もともと学術的業績すなわち論文執筆を要求されるのが原則であった。博士の学位は、現在でも学位請求論文の提出、及び審査合格により授与される。修士の学位でも、論文の提出を必要としない課程はあるものの、論文の提出を義務付けている課程が多い。しかし、学士や専門職の学位においては、論文の提出を必須としていない課程も少なくない。 「準学士」・「高度専門士」・「専門士」などの学位に準ずる称号、並びに各大学が独自に授与する名誉学位の称号などは学校教育法で学位と規定されていないものは、法令上は称号であり学位ではない。法令上の学位は世界的通用性を保証するものだが、これらの称号はあくまで日本国内でのみ通用するものとされる。 なお、学位は、大学又は独立行政法人大学改革支援・学位授与機構の学位記授与式(学位授与式)にて学位記の交付を以って授与されることが多い。その場合、欧米の例に倣って、学帽と呼ばれる房のついたキャップ、式服と呼ばれるガウンと学位章というフードの授与もなされる大学もある(アカデミックドレス)。また、学位記授与式や卒業式の間に限って、式服や学位章を貸与する大学もある。
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