日本と壁
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/05 03:13 UTC 版)
壁材として、伝統的には、日本では内壁には土壁、漆喰などが用いられてきた。外壁としては板壁、石、土壁、漆喰など。 明治、大正時代は、土壁・漆喰・板・石に加えて煉瓦が用いられるようになった。 第二次世界大戦後は、土壁・漆喰・板・石・煉瓦に加えてコンクリート、石膏ボードなどが用いられている。 洋風建築の普及に伴い、断熱材等の開発が行われている。防音目的でグラスウール(近年では断熱も兼ねて被覆されたもの)が用いられる場合もある。 屋外ではコンクリートやトタンの上に塗装を行ったりして装飾される。また、石膏ボードの場合にはそれ自体にプラスチック又はアルミニウムなどの板により装飾がされているものもあり、その場合外壁材として直に張られる。 室内は塗料、壁紙などで装飾される。床から1メートルほどの高さまでは汚れたり傷んだりしやすいため、この部分だけ補強を兼ねて板やタイルで装飾されることもある。この部分、あるいはこのような装飾を腰壁という。 崖などに於ける壁材はコンクリートの他に硬化プラスチック製の物がある。主に風化や波による浸食で崩落した場合の景観復元のために用いられている。 また、次世代の壁として愛知万博のパビリオンの様に水のカーテンを壁としている場合もある。
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