旅客列車での運用
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/19 06:22 UTC 版)
「大井川鉄道DB1形ディーゼル機関車」の記事における「旅客列車での運用」の解説
1959年(昭和34年)に井川線が専用鉄道から地方鉄道に転換されると、主に旅客列車の牽引に使用されるようになり、客車への通電用ジャンパ連結器も装備した。当時の井川線旅客列車の所要時間は全線で2時間前後であり、本来は入換・工事用の機関車である本形式での運用は無理があったというが、千頭駅・井川駅の両駅構内に転車台を設置し、長時間の逆機を解消するなどの対策が行われていたという。多客時には本線で重連運転を行うこともあった。 1962年(昭和37年)2月28日付でDB6が、1969年(昭和44年)10月31日付でDB4がそれぞれ廃車となった。両機が中部電力の高根水力発電所建設現場に転出したことで、7両体制となったが、1982年(昭和57年)にDD20形が登場すると、旅客列車の牽引もDD20形で行うことになり、同年5月12日付でDB1・2が廃車となった。1984年(昭和59年)1月5日付でDB3・5・7の3両も廃車となり、後から転入してきたDB8・9だけが残った。 2007年(平成19年)10月時点では、地方鉄道の車籍を有する機関車で最後となる機械式ディーゼル機関車であり、イベント時に千頭 - 川根両国間などで客車を牽引することがあった。しかし、井川線で2009年(平成21年)3月29日より自動列車停止装置 (ATS) が使用開始されることにより、ATSの取り付けが車体構造上不可能な同機は、本線運用ができなくなることから、同年3月28日に行われたさよなら運転をもって本線運用を終了した。
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