新生ピンク・フロイドとの対決
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「ロジャー・ウォーターズ」の記事における「新生ピンク・フロイドとの対決」の解説
1987年、2ndアルバムとなる『RADIO K.A.O.S.』を発表。前作同様のコンセプト・アルバムであるが、ますますコンセプトは複雑になってきている。ちょうどこの頃、ウォーターズ抜きで活動を再開した新生ピンク・フロイドの復活作『鬱』と発売日程やツアー・スケジュールが重なり、激しいバトルを展開するが、アルバム売上・観客動員の双方で新生フロイド側の圧勝に終わる。 ピンク・フロイドのツアーは各地のスタジアムを超満員にするロングラン公演となったが、一方のウォーターズは地方では空席が目立つような客入りだった。この結果に大きなショックを受けたウォーターズは、1990年代後半まで10年近くライブ活動を封印することとなった。 1990年には前年のベルリンの壁崩壊を記念した一大ライブ・イベント「The Wall Live In Berlin」を開催する。ザ・バンド、シンディ・ローパー、ジョニ・ミッチェル、スコーピオンズ、ヴァン・モリソンなど錚々たるメンバーが参加し、20万人もの観客を動員した。その後、ライブ・アルバムとビデオが発売された(現在はDVDでも再発)。 1992年、5年振りとなる新作『死滅遊戯』を発表。ゲストにジェフ・ベックが招かれ話題を呼んだ。湾岸戦争や天安門事件を題材に取り上げるなど、ウォーターズの作品の中でも特に社会的・政治的な色合いが濃い作品となっている。プレスからは「『ザ・ウォール』以来の情熱的な作品」と評され、久々に高い評価を得た。「このアルバムが200万枚売れたらツアーをやる」と公言していたが、結局ゴールドディスク止まりだったため実現しなかった。 1998年には映画『海の上のピアニスト』の主題歌として「Lost Boys Calling」を制作。巨匠エンニオ・モリコーネと共演した楽曲で、エディ・ヴァン・ヘイレンがギターで参加している。
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