新型カーロケについて
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/10/07 06:35 UTC 版)
「カーロケーションシステム」の記事における「新型カーロケについて」の解説
以前、神奈川県において、ATM破壊(窃盗)犯がカーロケの電波(407.725MHz)を「警察車両の接近や通過を探知できる装置(広帯域受信機またはレーダー探知機もしくはそれに類する装置等)」で検知し、検挙を逃れるという事件が発生した。この事件により、無線自動車動態表示システム(407.725MHz方式)の犯罪への悪用(窃用)が表面化した。そのため、広帯域受信機およびレーダー探知機ならびに、それに類する装置等で検知しにくい新型カーロケ(通信事業者の無線通信を用いた方式やAPR、IPR、ポリストリプルアイ重畳方式のカーロケ)が全国的に導入された。 新型カーロケに完全移行した地域では、レーダー探知機等の警察車両の接近や通過を知らせるカーロケ電波受信(407.725MHz受信)機能が働かない。 新型カーロケに用いられている通信事業者の無線通信および APR、IPR、ポリストリプルアイ の性質より、新型カーロケの受信機を警察関係者や設計会社以外が製作するのは理論上限りなく不可能に近い。また、新型カーロケを探知できるレーダー探知機等は、デジタル化された無線通信をデコードすることは電波法に違反し罰則があるため、販売される可能性は無い。 カーロケ端末(IPRスマホ、IPRタブレット、ポリストリプルアイを含む)には1台1台に固有の ID が割り当てられているため、その固有 ID のカーロケ端末を使用不可にしたい場合はカーロケ等管理専用装置を使って適切に使用できなくすることができる。そのため、万が一、カーロケ端末やカーロケ搭載車両が盗まれて、個々の警察官に割り振られた正しい認証コードが入力されても、使用不可の ID のカーロケ端末だった場合はカーロケ端末は適切に使用できない。
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