新十両昇進以降
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/02/28 01:25 UTC 版)
2019年7月場所では自身が21歳で関取最年少であったが、2日目に当時関取最年長だった40歳の安美錦と19歳差の取組が組まれた。この取組に勝利して関取初白星を挙げたものの、安美錦がこの取組で負傷したため、取組後は安美錦のことが気になっていたという。しかし、安美錦本人から、尾上部屋付きの22代佐ノ山(元幕内・里山)を通じて「いい相撲だった。気にするな」と言われたことで立ち直り、「意地でも勝ち越さないといけない」と勝ち越しへの強い思いを口にした。なお、安美錦はこの取組の翌日から休場し、この場所中に現役引退したため、竜虎は安美錦にとって現役最後の取組相手ということになった。竜虎は3日目以降に自身以外に3人いた新十両力士全員と対戦するなどして6日目までは4勝2敗と白星を先行させていたが、7日目からは9連敗して最終的には4勝11敗と大きく負け越して場所を終えることになった。後半戦の連敗については「落ちることを意識しすぎて硬くなってしまった」と語った。翌9月場所は幕下からの出直しの場所になるはずだったが、右足首の負傷のため全休した。11月場所から土俵に復帰し、3場所連続で勝ち越したが、2020年3月場所終了時点では、尾上は「まだ怪我の影響が残っていた」と分析していた。5月場所の中止を挟み、7月場所は西幕下5枚目の番付で1勝6敗と負け越した。翌9月場所は西幕下20枚目で4勝3敗と勝ち越し、翌11月場所は「15枚目以内の全勝は十両に昇進」と定められた内規が適用されるぎりぎりの西幕下15枚目に番付を上げた。9月場所を終えた後に「来場所は優勝したい」と語っていたが、有言実行する形でこの場所は7戦全勝の幕下優勝を果たし、先述の内規があるため8場所振りの十両復帰を確実とした。 十両に復帰した2021年1月場所の前には「今年は全場所勝ち越して幕内に上がりたい」と抱負を述べていたが、6勝9敗と負け越して1場所で幕下に陥落した。翌3月場所は場所直前に尾上部屋付きの23代音羽山(元幕内・天鎧鵬)が新型コロナウイルスの検査で陽性となり、自身は結果で陰性だったが濃厚接触の可能性があるとして全休することになった。5月場所では事情が考慮されて番付据え置きの救済措置を受けたが、古傷のある右足首に痛みが出たため再び全休となった。 7月場所、9月場所も足首の状態が思わしくなく全休し、9月場所14日目の9月25日、日本相撲協会に引退届を提出し、受理したことを発表した。師匠によると「足首の怪我が回復せず、引退を決意した。若いだけに非常に残念」と語った。現在は熊本で治療を続けており、まずは治療に専念するとのこと。
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