文革終結後から今日まで
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/09/12 06:14 UTC 版)
1976年の文革終結後、話劇は文革の傷や知識人の尊重などを訴え、1979年前後大いに観客を引きつけた。しかし政治宣伝の道具傾向を脱しきれなかった話劇は1980年代に入って映画、テレビなどの影響もあり観客離れが進んだ。その克服のため不条理劇など西洋前衛演劇に学んだ小劇場運動や曹禺など現実直視の作風を今日に復活させようとする新しい動きが起こった。高行健『絶対信号』(1982)、錦雲『犬だんなの涅槃』(1986)などで、演出でも、林兆華、孟京輝、王暁鷹、任鳴などが現れた。 21世紀の今日、北京人民芸術劇院、中国国家話劇院、上海話劇芸術センターなど国立劇団が健在ぶりを発揮すると同時に、北京、上海では商業、実験双方の民間演劇も現れ、かなりの活況を呈している。商業民間劇団には北京の戯逍堂などがあり、実験劇団には北京の薪伝実験劇団などがある。観客の量からいえば、北京、上海では話劇および話劇系現代演劇はすでに京劇など伝統演劇を上回っている。しかし、それ以外の都市では衰弱が著しい。
※この「文革終結後から今日まで」の解説は、「話劇」の解説の一部です。
「文革終結後から今日まで」を含む「話劇」の記事については、「話劇」の概要を参照ください。
- 文革終結後から今日までのページへのリンク