文法的形態素とは? わかりやすく解説

文法的形態素

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/09 02:48 UTC 版)

形態素」の記事における「文法的形態素」の解説

文法的形態素(ぶんぽうてきけいたいそ)とは、語根 (基礎語幹) で示す観念特定の文法範疇方向づけるのである比較言語学によってその原初的構成部分分離できる語根接尾辞からなる全体語幹形成するが、語基形態素複合でもある。印欧言語学では、セム系諸言語異なり、この語幹基礎として全体系が構築される。その理由は、語幹に文法的形態素が前接(加音/重複等)するか、後接接尾)するという、文法的特性有する形態素附加により、格と数と人称語尾活用曲用)とが示されるからである。(ギリシア語では、「現在のアスペクト動詞語幹アオリストアスペクト動詞語幹」とが対立し活用基礎となる。) そしてこれらに、「派生語」が加わる:形態素附加により、派生語形成される活用曲用のわく内で同一語が採るさまざまな語形のことでなくて、接尾される形態素により、名詞・形容詞・動詞副詞等のあらゆる文法範疇の語が派生する(この派生語セム語系の「形態素」にも広く通じるものであり、「語基」をもとに、あらゆる文法的形態素が附加され、意味論的観念からも、膨大な派生語語彙)を形成する)。 また、形態素附加とそれから生ず音韻の変化は、通時的音韻の変化発展考慮する必要をも生じ同定について通時言語学音韻論依拠しなければならない

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「文法的形態素」を含む「形態素」の記事については、「形態素」の概要を参照ください。

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