文法的主語
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/08 03:23 UTC 版)
文法的主語は、意味の側面を排除し、完全に形式的な側面から定められる。動詞と(性・数などが)一致する名詞が文法的主語である。主格の名詞句が主語である。 主格が主語となるのはあくまでも典型例であり、例外も少なからず認められる。たとえば、主語が主格以外の場合(英語の対格主語、日本語の与格主語など=斜格主語)、主格が主語以外の場合(日本語の主格目的語など)がある。また、能格絶対格言語では主格ではなく能格や絶対格が主語となる。このため、現代の文法研究において、格は文法的主語の定義に含まないのが一般的である。 中国語のように一致・格標示をもたない言語については、語順に基づき、動詞(あるいは述語)との相対的な位置関係から文法的主語が定義されることもある。
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