主な取り決め
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/10/04 01:46 UTC 版)
マックス・プランク進化人類学研究所とライプツィヒ大学の言語学部門によって次の10の取り決めが提案されている。 例文と注解は語ごとに左揃えにする。 例文と注解で、形態素の境界を連字符で示す。例文と注解で、接語の境界は等号で示す。形態的には自立していないが音韻的には独自の語であるような要素は、半角空白と連字符で示してもよい。 注解で、文法的形態素は略号で表す。略号は大文字(特に小楷)で記す。訳に用いる言語に対応する要素がある場合、それを用いて訳してもよい。 例文の一つの要素が、注解で複数の要素に対応する場合、注解の逐次訳を終止符で区切る。例文の一つの形態素が訳の言語で複数の要素にしか対応しない場合、逐次訳を下線符号で区切ってもよい。 例文の一つの形態素が明らかに区別できる複数の意味機能を持っている場合、その逐次訳をセミコロンで区切ってもよい。 例文の複数の形態素を区切らずに例示したい場合、注解ではその逐次訳をコロンで区切ってもよい。 例文の一つの形態素が、他の形態素の連結によらない交替によって意味機能を表している場合、その逐次訳を逆斜線で区切ってもよい。 動作主的項と被動者的項の人称などを同時に表す屈折接辞がある場合、その逐次訳に大なり不等号を用いてもよい。大なり不等号の前が動作主的項を、後ろが被動者的項を表す。 人称と数を表す形態素がこの順で現れる場合、終止符で区切らない。 ゼロ要素に対応する逐次訳は角括弧で囲む。あるいは、例文にゼロ記号で表示する。 内在的な文法範疇(性など)を逐次訳する場合、丸括弧で囲む。 二つの部分からなる要素(両面接辞など)は、同じ注解を繰り返す。あるいは、片方に特別な標示を付ける。 接中辞は「< >」で囲む。 重複は波線符号で区切る。 具体例については、#例を参照されたい。
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