文化圏による違い
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/08/22 03:27 UTC 版)
チェックマークは容易に書くことができる構成のため、特に英語圏における肯定のシンボルとして広く利用されている。しかしながら、他の国々では、このマークはより複雑である。 解答用紙などの解答に対してチェックマークが付いていた場合、日本ではその解答が間違っている(不正解)という意味で使用されることが多いが、欧米や中国ではその解答が正解であるという意味で使用されることが多い。 日本語圏や朝鮮語圏正:丸印(○) 誤:スラッシュ(/)またはバツ印(×, ✗) 日本では、チェックマーク(✓)も不正解の意味として使われることがある。特に学校教育の場面では、スラッシュやバツ印よりもチェックマークが使われる傾向にある。 ヨーロッパ言語圏や中国語圏正:チェックマーク(✓) 誤:丸印(○)またはバツ印(×, ✗) チェックマークが付加されている状態を「チェックが付く」のように言うことがある。 ただし、かつてのコンピューターにおいては「(✓)」が使用できなかったため、英語圏の電子文書(特にプレーンテキスト)では、ASCIIコードでも利用可能なアルファベットのエックス「X」および「x」がチェックマークの代わりに使われることもある。グラフィカルユーザーインターフェイス (GUI) に移行してからも要素のチェックボックスにも「×」が使われていた。 GUIのアイコンとして使われる、チェックマークとバツ印の組み合わせによる肯定/否定(OK/キャンセルあるいはYes/No)の記号は、しばしば tick and cross と呼ばれる。Adobe Photoshopなど、海外製のソフトウェアのGUIが日本語にローカライズされる際、✓/×のアイコンも〇/×にローカライズされることがある。 韓国では正解と不正解にそれぞれ○と×の記号が使われることがあるが、日本とは異なりマルやバツに相当する読み方はされず、アルファベットのオーとエックスを模して「OX(오엑스)」と読まれる。 漢文におけるレ点も似た字形を書くが、チェックマークとは異なる。なお、日本ではチェックマークが使えないコンピュータ環境などにおいては、片仮名の「レ」で代用される場合がある。 スウェーデンの学校では、✓は答えが間違いであることを示すのが一般的であるのに対して、"R"(スウェーデン語で「正しい」を意味する rätt から)が答えが正しいことを示すために使われる[要出典]。 フィンランド語では、✓はväärin、すなわち「誤」を意味する(斜めになった v と似ているため)。逆に、「正」は ⋅ / ⋅ {\displaystyle \cdot \!/\!\cdot } とマークされる。 オランダでは、"V" が物事が欠けているのを示すために使われるのに対して、承認の飾り書きが節または要点を承認するために使われる。
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