整氷車の仕組みとは? わかりやすく解説

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整氷車の仕組み

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/01 16:02 UTC 版)

整氷車」の記事における「整氷車の仕組み」の解説

整氷車において最も重要な部分は、「コンディショナー」と呼ばれる車両後部牽引される大きな装置である。工業用のペーパーカッターに類似した大きく極めて鋭利な刃で氷の表面削り、刃の前部にあるオーガー呼ばれるらせん状をした部分で氷の削りかすをコンディショナー中央部集約し、そこで垂直に据え付けられた2番目のオーガー集められ削りかすを拾い上げる仕組みとなっている。 一方、刃の後方部では、コンディショナーの端に取り付けられノズルから氷に向けてスプレー状に噴射される。このどちらかの端にあるランナーによってコンディショナー内部蓄えられるようになっており、車両後部若しくはコンディショナー取り付けられゴム製の板 (squeegee自動車ワイパーブレード状のもの) で水のついた氷表面拭ってから、バキュームノズルで吸引されフィルター通した後に再利用される。この洗浄過程によって、氷の表面固着した不純物取り除かれるコンディショナー最後尾には、スプリンクラーパイプとクロスモップが装着されており、スプリンクラーからの散水によって残った溝を埋め新たな氷の表面形成される通常の場合散水には、摂氏60度から63度(華氏140度から145度)の温水用いられるが、これは荒れたの上層面を溶かして滑らかにするためである。 整氷車残され構造は、コンディショナー働き助けるために機能している。エンジン又は電気モーターにより、車両4輪駆動タイヤ滑り止めのためカーバイドチップの鋲付きゴム製)自体推進力と液圧力を得る。 メインタンクには、新しい氷を作るための清浄な入れられる一方洗浄タンクにはオプション洗浄を行う場合使用する蓄えられる。さらに「汚水タンクdump tank)」には、オーガー集めた氷の削りかすが貯留される。 コンディショナー及び汚水タンク油圧リフト上下稼動し、オーガー油圧モーター駆動するまた、整氷車多くは、その左側面に油圧モーター駆動回転し伸縮するアームのついた「ボード・ブラシ」を備えている。このブラシは、リンクの周囲を囲むボード沿いに溜まった氷のかけらが整氷のため散水されたで塊となる前に、そのかけらをコンディショナー中に掃き集め役割をもつ。このボード・ブラシによって、リンクの縁を削る手間劇的に減ったとされる整氷車には多くスタイルがあり、またリンクの規模応じた様々なサイズのものが製造されている。

※この「整氷車の仕組み」の解説は、「整氷車」の解説の一部です。
「整氷車の仕組み」を含む「整氷車」の記事については、「整氷車」の概要を参照ください。

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