数々のエピソードと転落とは? わかりやすく解説

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数々のエピソードと転落

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2019/04/28 15:09 UTC 版)

高倉登」の記事における「数々のエピソードと転落」の解説

高倉といえば今や伝説ともいうべきエピソード尽きない当時競輪では「普通競走」という、競走種目があった。要はトップ引き」という、風圧犠牲になる選手が必要であったレース形態であったが、高倉トップ引いてなおかつ逃げ切って勝ったことがあった。トップ引いた選手最後は力尽き集団から大きく引き離されて末着でゴールする形になるのが普通であるというにもかかわらずである。しかもそうしたケース一度ではなかったという。この高倉対抗できる選手といえば、「燕返し」の異名誇った山本清治であり、1951年GIタイトル山本3つ高松宮賜杯全国争覇競輪競輪祭)、高倉上記2つと、ほぼ2人タイトル分け合った一方高倉そうした強さへの対抗策として生み出されといわれるのが、「弾丸熊坂」のニックネームを持つ、東京熊坂克己最初に行ったと言われる「二角先行」、つまり今でいう「捲りであった強靭な地脚を誇る高倉正攻法からそのままペース駆けされると手も足も出ないが、当時としては奇襲戦法とも言われた2コーナーからのダッシュ戦に持ち込め高倉最後は力尽きてしまうだろうという考えから発案されたものと言われている。すると、熊坂の他、鋭いダッシュ力を持っていた松本勝明や、松本一緒に練習することでメキメキ頭角現しはじめた中井光雄瞬く間追いついてきた。 にもかかわらずその後成績が振るわなくなったばかりか私生活の面でも乱れ生じ始めトップから転落してしまった。1954年第7回全国都道府県対抗争覇競輪高松競輪場)の2000メートル競走でこそ優勝果たしたが、これが高倉掴んだ最後GIタイトルとなってしまった。以後一般戦などの下位レベルレースでは時折往時強さ発揮したものの、トップクラスでは通用しなくなってしまった。1978年引退通算勝利数739であった。 もっとも、高倉自身最盛期の頃は世界自転車選手権出場したいという夢を持っていて、全国競輪施行者協議会発行していた会報誌、「PR+S」誌上にて、世界舞台において自分走り試したかったと述べている。また全盛期高倉を知るファン関係者からも、高倉強さ驚愕だったという声もいまだ聞かれ今もなお伝説レーサー称されている。 1980年大宮公園散策中にドロボー叫び声聞いて追跡取り押さえ久々に新聞登場した内容各紙一様に競輪選手快足ぶりを書き立てたのだった阿佐田哲也エッセイ埼玉若手選手聞いた話として、高倉登落ちぶれて大宮公園ホームレスをしていると書いた。直後にある競輪関係の催し高倉登遭遇して別のエッセイ訂正した

※この「数々のエピソードと転落」の解説は、「高倉登」の解説の一部です。
「数々のエピソードと転落」を含む「高倉登」の記事については、「高倉登」の概要を参照ください。

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