教員養成課程の縮小
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/21 09:16 UTC 版)
少子化等により1990年代の教員採用数に減少が見込まれたことから、1987年(昭和62年)の山梨大学と愛知教育大学を皮切りに、教員免許状の取得を任意としたゼロ免課程を導入する教育学部が増加した。教育学部の学際性を生かして、既存の縦割りの分野ではない環境や心理、生涯学習、福祉、地域などの分野の体系的教育が目指されている。ゼロ免課程の導入で教員養成大学・教員養成学部は、その目的である教員養成の特徴が目立たなくなり、教員養成大学・教員養成学部の存在意義が曖昧になってきている。そのため、教員養成系の教育学部の中には、規模を縮小してでも教員養成に集中するか、学部名を改称して教員養成課程もある複合学部として新たな道を模索するかの岐路に立たされているところがある。 教育学部が以前のそのままの姿で残っている大学はほぼなく、なんらかの形で改組を余儀なくされている。 学部名の改称を行った大学 1992年(平成4年) - 神戸大学発達科学部(教員養成課程はなくなった) 1996年(平成8年) - 佐賀大学文化教育学部(2016年より教育学部に再改組) 1998年(平成10年横浜国立大学教育人間科学部(2017年より教育学部に再改組) 山梨大学教育人間科学部(2016年より教育学部に再改組) 新潟大学教育人間科学部(2008年より教育学部に再改組) 秋田大学教育文化学部 1999年(平成11年)宮崎大学教育文化学部(2016年より教育学部に再改組) 福井大学教育地域科学部(2016年より教育学部に再改組) 鳥取大学教育地域科学部(2004年地域学部へ改組)※教員養成は島根大学に集中させて、鳥取大学は撤退した。 大分大学教育福祉科学部(2016年より教育学部に再改組) 2004年(平成16年)- 福島大学 人文社会学群 人間発達文化学類 2005年(平成17年)富山大学人間発達科学部 山形大学地域教育文化学部
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