敍任とは? わかりやすく解説

じょ‐にん【叙任】

読み方:じょにん

[名](スル)位階授け官職任ずること。「一等官に—せられる


叙階

(敍任 から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/12/14 07:37 UTC 版)

カトリック教会における叙階
正教会における、至聖所での輔祭叙聖の場面。(フィンランド正教会。画像の詳細は神品機密を参照)

叙階(じょかい)とは、キリスト教カトリック教会秘跡サクラメント)の一つで聖職者を任命すること。

正教会では神品機密(叙聖)に相当。聖公会では聖職者按手(叙任)に相当するが、聖奠ではなく聖奠的諸式に位置づけられる[1][2]プロテスタント教会では按手礼に相当するが、サクラメントとは位置づけられていない。

概説

カトリック教会の位階制度では、聖職位階のとして聖座奉仕する司教は別として「司祭助祭、副助祭」の上三段、その下位として「侍祭祓魔師読師、守門」下四段の合わせて7つの叙階への段階が中世より存し、トリエント公会議において公式に教理として定められた。

しかし、第2バチカン公会議においては、叙階の秘跡の充満が司教職にあることが確認され、聖職位階は司教・司祭・助祭と定められた。また、助祭に属する副助祭が聖職位階の下位に変更され、さらに教皇パウロ6世1972年8月15日の自発教令『ミニステリア・クエダム(Ministeria quaedam)』により、これまで聖職位階の下位にあったものは位階制からは除外され、読師は「朗読奉仕者」、侍祭は「祭壇奉仕者」として信徒の使徒職、奉仕職となった。

カトリックのローマ典礼において聖職位階を受けるものは男性で、終生独身でなければならないが、終身助祭に関しては既婚者を認めることもある。一般的に司祭に対しては神父という敬称が用いられている。

なお、カトリックにおいても、東方典礼カトリック教会など非ローマ典礼の場合、司祭の妻帯が認められている。またローマ典礼においても聖公会からの改宗司祭の場合、特例として妻帯が認められることがある。

脚注

関連項目


叙任

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/10/20 01:19 UTC 版)

グリムニッツ条約」の記事における「叙任」の解説

条約の叙任条項1530年アウクスブルク帝国議会英語版)で発効ポメラニア公バルニム11世とゲオルク1世がはじめて公国封土として正式に受け取った皇帝カール5世選帝侯たちが議会入り着席した後、ヨアヒム1世が公式にグライフ家の叙任への反対宣言、ただし儀式への参加ポメラニアの旗に触れることを許可され場合はそれで満足するとも述べた皇帝ヨアヒム1世抗議受け取ったブランデンブルク=アンスバッハ辺境伯ゲオルクヨアヒム1世抗議同意した続いてバルニム11世とゲオルク1世、そしてその随員たちがポメラニアシュテッティン、カシュバイ(英語版)、ヴェンデンバート英語版)、リューゲン、ヴォルガスト、ウーゼドム、ブッコウ英語版)の旗を持って議会入り皇帝渡した。彼らは跪いて皇帝忠誠誓ったヨアヒム1世が再び抗議に声を上げ、そしてポメラニア公皇帝から旗を受け取ると、ヨアヒム1世前に進んで旗に手を触れた。これ以降全ての叙任式に同様の儀式が行われた。

※この「叙任」の解説は、「グリムニッツ条約」の解説の一部です。
「叙任」を含む「グリムニッツ条約」の記事については、「グリムニッツ条約」の概要を参照ください。

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