政治的問題への対応
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/08/05 15:49 UTC 版)
「Hearts of Iron」の記事における「政治的問題への対応」の解説
当時のドイツ国旗はハーケンクロイツであるが、ドイツでは公的な使用が禁止されているために、Hearts of Iron IVを除きゲーム内では帝政期および1933 - 35年に使用された三色旗が用いられている。Hearts of Iron IVでは1938 - 45年ドイツ国防軍旗の鉤十字を鉄十字に変更したものとなっている(非公式Modの導入でハーケンクロイツに変更することは可能)。 Hearts of Iron IVにおいて初期設定ではヒトラーの顔写真は黒塗りになっているが、ドイツ以外では黒塗りになっていない顔写真はDLCという形で最初から導入、変更可能である。ドイツ国内では民衆扇動罪(ヒトラーの礼賛)にあたるとして導入されていない。 また、民族浄化や非戦闘員への戦略爆撃、生物兵器や化学兵器は本ゲーム内では取り扱わず、ホロコーストに関するイベントなどは無い。公式フォーラムにおいてもこれらの話題を挙げることは禁止されている。2までは南京事件のイベントが存在したが、3、4では(他の多くの史実イベント同様)削除されている。 中華人民共和国では、本シリーズは販売禁止となっている。ゲーム内での当時の中国の状況(満州・チベット・新疆などが独立した勢力として扱われ、台湾を日本が領有していること)がこの理由として挙げられている。これに対してパラドックスは「我々はゲーム会社であり特定の政治的意図は持っておらず、そのため研究家や資料に当たるなど歴史の正確さには注意を払っている。」と反論している。 日本では、1作目の日本語版が2003年にハーツ オブ アイアン ~戦火の獅子達~ 日本語版というタイトルでメディアクエストより発売される予定であったが、後に「英語版の一部に弊社のゲームソフト作成基準上、日本語化が困難な部分があるため」との理由で発売が中止されている。詳細は発表されていないが、日本の「戦犯」や皇室の表現に関する部分が理由ではないかと推測されている(菊タブー)。後にサイバーフロントより発売された日本語版のシリーズでは、この問題を回避するためか、英語版においてHirohitoと設定されている日本の国家元首が自然人ですらない大本営(これには批判も多々あり開発者の苦肉の策であると考えられている)に変更されている。さらに、シリーズを通じて日本の国家タグが「JAP」となっていることにも批判の声がある。
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