政治的同化政策
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/10 04:19 UTC 版)
理念としての同化政策には、弱い民族の文化的特徴を否定するエスノセントリズムの側面と、国民国家形成にあたって少数派民族に主流派民族と平等な権利を与えるための条件として設定された側面とがある。しかし現実に実行された政策は、どこでも同化政策と差別政策(ないし社会に存在する差別を放置、容認する政策)とが混在しており、弱い民族が政策に呼応して同化し、文化を捨てようとも完全に平等な待遇を受けることはできないように設定されていた。 とりわけ植民地における同化政策では、宗主国の国民との間には何らかの障壁が設けられ、完全に平等な権利は認められなかった。 一方で少なくとも制度上は差別政策を持たない同化政策もあり、逆に社会的差別から保護を目的としたもの(北海道旧土人保護法)もあった。
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