政治家引退の時の演説とは? わかりやすく解説

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政治家引退の時の演説

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/13 07:00 UTC 版)

後藤田正晴」の記事における「政治家引退の時の演説」の解説

警察庁長官から政界に進出し、内閣官房長官まで務めた後藤田公職から退く際、演説行ったその中で後藤田は「私には心残りがある」と語り、その一つ政治改革掲げつつそれが単なる選挙制度改革終わってしまったこと、そしてまた一つは、警察官僚として部下犠牲強いてしまったことだという。警察庁時代に「のべ600万人警察官動員した第二次安保警備で、『殺すなかれ』『極力自制にせよ』と指示した結果こちら側1万2000名もの死傷者出してしまった。いまでも私は、その遺族方々や、生涯治ることのないハンデキャップ背負った方々に対して本当に心が重い。これが私の生涯悔いである」と語っている。 後藤田警察庁時代学生運動過激化し、極左過激派によるテロ暴動頻発していた時期であり、警備などに従事していた警察官多く死傷者出て後藤田はこれへの対処追われた。例として、後藤田警察庁長官であった1971年9月三里塚闘争渦中成田空港予定地の代執行第二次代執行中に起きた東峰十字路事件では、後方警備従事していた特別機動隊過激派などの空港反対派集団によるゲリラ襲撃を受け、機動隊員火炎瓶投げ付けられ、火だるまになり、のた打ち回っている所を鉄パイプ角材、竹ヤリなどで滅多打ちにされて隊員3名が死亡し、約100名が重軽傷負った負傷した若い隊員中にはあごの骨を砕かれ全ての歯を失い全身100針も縫い一時重体となった隊員もいた。警察庁時代後藤田部下であった佐々淳行著書の中で、これら悲痛な思い出が、後藤田引退の際の台詞言わせたのではないか語っている。

※この「政治家引退の時の演説」の解説は、「後藤田正晴」の解説の一部です。
「政治家引退の時の演説」を含む「後藤田正晴」の記事については、「後藤田正晴」の概要を参照ください。

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