政治に関する活動など
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大統領選の応援演説にレスラーが駆り出されたりする。また、WWE自体が社会貢献のために軍の慰問や投票率アップキャンペーン等に積極的に協力している。 政治思想的には共和党支持を掲げており右翼色が強く、アメリカのイラク攻撃に賛同し、アメリカ軍の駐屯地へ赴き慰問興行も行っている。アメリカに敵対する国に対する当てつけとして、その国に倣ったギミックの選手がヒールとして登場することも多い。湾岸戦争の際はサージェント・スローターがフセインの友人というギミックで登場し、イラク戦争の際にはイラク攻撃に反対したフランスに対する当てつけとして反米フランス人ギミックのラ・レジスタンスが登場し、数年後には同時多発テロ以降差別に苦しむアラブ系アメリカ人のモハメド・ハッサンが登場した。ただし、この手のギミックはアメリカではファンの憎悪を集めるが、反米感情の強い国ではある種、正論とも取れるため人気を獲得し難い。 一方リンダ・マクマホンがイラク戦争に当初から個人的に反対していたり、反米ユニットが番組内のディベートで事実上勝利してしまう(結局はうやむやになるが)など経営陣は決して一枚岩ではないことが伺え、どちらかといえばビジネスのため政治思想をはっきりさせる、というのが実情のようである。 なお、近年は長年支持してきた共和党政権がもたらしたイラク戦争の失敗、民主党政権への交代、金融危機の影響からイラク戦争開戦当初から前面に押し出してきたかつての反米ギミックの選手を公然と嘲り、アメリカを讃えるといった極端な保守色を薄めつつあり、2010年以降の慰問興行PPVの収録は外国駐留部隊向けから国内部隊向けへと変わった。 2016年には、ビジネスマン時代からWWEとの関わりがあり、番組に出演、WWE殿堂所持者でもあるドナルド・トランプが大統領選挙に当選。同年12月には、リンダ・マクマホンが閣僚級のポストの1つであるアメリカ中小企業庁(SBA)長官に指名された。
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