搭載フォントセットの違いによるトラブル
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/02 05:28 UTC 版)
「文字化け」の記事における「搭載フォントセットの違いによるトラブル」の解説
機種依存文字を使用することによるトラブル Windows環境とMacintosh環境で文字データを交換する際、共通に使用可能な文字符号化方式であるShift_JISを用いていた場合、それぞれが独自に拡張した文字(機種依存文字)を持っている。これら文字を使用していた場合は意図しない文字として表示されてしまう場合がある。 各フォントセットの文字集合実装レベルの違いによるトラブル UTF-8のような多くの文字が表現できる文字符号化方式を利用した場合、機種毎のフォントセットの実装により、使える文字の数が限られており、搭載していない文字が化けることがある。機種AではUnicode全体を表せるフォントを搭載しているが、機種BではJIS X 0208の範囲の文字をUnicodeの符号位置で搭載していて、符号化方式としてUTF-8が使えるだけであった等の場合が考えられる。 EUC-JPでは2面の文字が入ってくるが、一部の環境では対応していないため該当領域の文字が文字化けを起こす。 ユーザー外字を使用したことによるトラブル ユーザーがWindows-31JやUnicodeの私用領域に対して、独自に外字を登録して使用した場合、その符号位置に同じ文字が入っていない環境では文字化けが発生する。 フォントメーカー独自の特殊なフォントを使用することによるトラブル Dingbatなどの記号フォントや、文字コード内の一部の文字を仕様とは異なる文字を実装したフォントを利用してフォントを埋め込まないファイルにし、該当のフォントが入っていない環境で表示した場合に文字化けが発生する。 搭載フォントのUnicodeのバージョンの違いによるトラブル Unicodeでは、Unicodeのバージョンによっては同じ符号位置に異なる文字が登録されていることがある。ドキュメントのフォーマットではどのバージョンのコードであるかを判別する手段を持っていないため、バージョンを判別することができず、また、特定のバージョンのみしか対応していない環境がほとんどであるため、同じ符号位置の文字であっても、環境を変えると全く違う文字で表示されることがある。 また、バージョン2.0以降から使われるようになったサロゲートペア(代用対)に対応していないフォント環境もいまだもって多いため、基本多言語面に非搭載の文字を利用した場合に正しく表現できず文字化けすることがある。
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