搭載パターン
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/07/01 01:59 UTC 版)
航空機に取り付けられたエンジンは発動機の「発(はつ)」で数え、1基は単発、2基は双発、3基は三発、4基は四発、3基以上は多発とも呼ばれる。多発では左右でバランスが取れるように配置する。偶数では左右対称に、奇数では左右対称に加え胴体に1基を配置する。 プロペラ機の場合はエンジンでなくプロペラの位置で分類され、前方に配置する牽引式と後方に配置する推進式に別れる。ジェットエンジンの場合は、主翼、後部に搭載するリアエンジン、機体上部(シーラス Vision SF50など)、となる。 モーターグライダーには機体内部にエンジンを搭載し格納したプロペラを機体上部に展開する、飛行機のように機首に搭載、後部に搭載するなどの形式がある。 かつては双発機の場合、エンジンが停止した場合に備え最寄の空港から120分以上離れたところを飛ぶことができず、大洋を最短経路で飛ぶことは許されなかった (ETOPS 120)。そのため、3発機は双発機ではできない長距離飛行が可能でありつつも、4発機よりエンジンが1つ少ないため、低コストでないため、大型機市場でそれなりの地位を占めていた。しかし、3発機ではDC-10のように垂直尾翼の根元付近にエンジンを設けると位置が高いため整備が難しくなり、L-1011のようにS字ダクトにすると吸気効率が犠牲となる。最寄の空港から180分 (ETOPS 180) や207分 (ETOPS 207) 離れた地点を飛ぶことが可能ないエンジンが登場すると、旅客機では双発が主流となり、3発機は大きく数を減らした。[信頼性要検証] 牽引式のセスナ 172 推進式のピアッジョ P.180 アヴァンティ 3発機のDC-10-30 リアエンジン方式の双発機であるマクドネル・ダグラスMD-88 4発機であるエアバスA380 機体上部にエンジンを配置したシーラス Vision SF50 機体上部にプロペラを展開したモーターグライダー 機体後部に搭載されたエンジンと畳まれたプロペラ(モーターグライダー) 主翼上面にエンジンを配置したHondaJet
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