提起された諸問題
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/07/15 08:05 UTC 版)
「ヤジと民主主義〜警察が排除するもの〜」の記事における「提起された諸問題」の解説
2019年7月15日、北海道警察が、札幌市内で第25回参議院議員通常選挙の応援演説をしていた、時の内閣総理大臣安倍晋三に対し、野次を飛ばしたソーシャルワーカーの男性を複数人で取り囲み、拘束、排除した。また、同日、同じように野次を飛ばした女性が、複数人に取り囲まれ、拘束、排除された。そして、無言でプラカードを掲げただけの女性も、排除された。いずれの場合にも、法的根拠を示さずに、警察官が実力行使に出た。 2019年8月、札幌市で野次排除の法的根拠を明らかにするように主張する150人規模のデモの際、北海道警察が犯罪行為をしていないデモ隊を無断で撮影した。弁護士が肖像権の侵害を訴えるが、警察官は、撮影の法的根拠を示さず、上からの指示であるから正当な職務行為であると主張し、撮影記録は消去されることはなく、持ち帰られた。 2019年8月、埼玉県警察が、埼玉県知事選挙において、埼玉県さいたま市で応援演説に来ていた柴山昌彦文部科学大臣を批判するプラカードを掲げ、野次を飛ばそうとした男子大学生を拘束、排除した。その際、大学生が身に着けていたベルトを損壊した。 2019年9月、山岸直人北海道警察本部長が道議会で答弁中に、野次を飛ばした男性(7月に排除された男性と同一人物)が警察官によって拘束、排除された。 2019年12月、北海道警察に排除された男性(7月に排除された男性と同一人物)が、特別公務員職権乱用罪などで、警察官7人を刑事告訴し、国家賠償訴訟を起こした。しかし、札幌地検は2020年2月、法的な問題はないとして不起訴処分とした。北海道警察は、警察官職務執行法第4条を根拠に男性を避難させたと主張し、適法行為であると主張した。しかし、北海道警察は事実認定の際に、排除された被害者に事情聴取をしておらず、加害者側の意見と、インターネット上の動画のみで判断するという異常な捜査を行った。2022年3月、道警に対し賠償命令。
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