持効型インスリンとは? わかりやすく解説

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持効型インスリン

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2019/07/20 20:05 UTC 版)

インスリンアナログ」の記事における「持効型インスリン」の解説

インスリンデグルデク(degludec):ノボ ノルディスク社により開発され製剤で、2012年9月7日付で承認された。商品名はトレシーバ。ヒトインスリンのB鎖30位のスレオニン残基削除し、B鎖29位のリジン残基にγ-グルタミン酸を介してヘキサデカン二酸結合させた構造有している。本注射後速やかに可溶性マルチヘキサマーを形成し、そこから持続的に血中吸収されるとされている。下記のグラルギンに比べ夜間低血糖および重症低血糖発現率が低いといわれている。また、作用持続時間42時間超える2015年8月時点で、持効型インスリンとして唯一小児用法・用量承認されている。 インスリングラルギン(Glargine : HOE 901):旧ヘキスト社(現サノフィ)が開発し日本でも2003年商品名ランタスとして薬価収載されている。インスリンA鎖21位のアスパラギンをグリシン置換し、B鎖C末端に2個のアルギニンを追加してある(21A-Gly-30Ba-L-Arg-30Bb-L-Arg-human insulin: C267H404N72O78S6 , 分子量6063)。酸性pH4では水溶性であるが、注射中性に近い体内では微結晶になり、ゆっくりと溶解して血中移行していく。そのため5時間後から安定した血中濃度となり、以後24時間以上一定濃度維持する注入器(オプチペンプロ1)の破損による過量投与問題から、旧タイプ注入器の回収新タイプ(オプチクリック)への切り替えが行われた。2006年5月ランタスの新規導入厚生労働省通達により停止した2008年現在は処方されている。またその後使い捨て容器のランタスソロスターも上市された。 インスリンデテミル(detemir):ノボ ノルディスク社製の製剤日本では2007年10月19日承認厚生労働省より取得した商品名レベミル。B鎖30位のスレオニン削除し、B鎖29位のリシンに脂肪酸ミリスチン酸付加している。作用持続時間はグラルギンより短く18時間程度とする見方もある。

※この「持効型インスリン」の解説は、「インスリンアナログ」の解説の一部です。
「持効型インスリン」を含む「インスリンアナログ」の記事については、「インスリンアナログ」の概要を参照ください。

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