打者との対戦
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/29 18:58 UTC 版)
現役時代に対戦して最も印象に残った打者としては、山本浩二の名を挙げている。山本は非常に読みが鋭く、わざと空振りをして球種の選択を誤らせてくるような駆け引きもあり、一方で普段のイメージと違うキレの悪い変化球を打ち損じる事もしばしばあったという。この他にセ・リーグでは衣笠祥雄は連続出場記録があるため内角を攻めづらく、掛布雅之や長嶋清幸が苦手だったという。また、球が良ければ抑えられる達川光男のようなタイプを得意とし、逆にケン・モッカやフェリックス・ミヤーンには良い球でもしばしばヒットにされた。1988年はシーズン4本塁打の田尾安志に2度サヨナラ本塁打を浴びている。 パ・リーグは指名打者制のため息を抜ける場面がなく、またいてまえ打線に象徴されるような思い切りの良いバッティングが多く失投が長打に繋がりやすかったという。特にラルフ・ブライアントのスイングの速さは衝撃を受けるほどで、外角低めの投球が強烈なピッチャーライナーになるほどだった。また、自分の世界に浸っていて待ちが読めない山本和範や、良い場面で打たれる事の多かった藤本博史が印象に残ったという。なお、1994年はNPB記録のシーズン210安打を達成したイチローを7打席ノーヒットに抑えた。この年は、外角のスライダーでストライクを取り、インハイの速球で体を起こして外角の出し入れで勝負するスタイルが成功したと語っている。
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