リリーフカーにおける逸話
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/08/13 06:10 UTC 版)
「リリーフカー」の記事における「リリーフカーにおける逸話」の解説
2011年4月27日、QVCマリンフィールドで行われた千葉ロッテマリーンズ対オリックス・バファローズの試合で、7回裏の無死満塁の場面で、バファローズは投手を小林雅英に交代し、場内アナウンスで小林がコールされるも、リリーフカーで登場したのは吉野誠という事態が発生した。吉野はこの事に気づきリリーフカーから降りてベンチに入り、本来登場するはずだった小林は、リリーフカーには乗らず、自分の足で走ってマウンドに駆け付けた。 2012年8月30日、QVCマリンフィールドで行われた千葉ロッテマリーンズ対東北楽天ゴールデンイーグルスの試合で、7回表前のマリーンズの守備練習中に、投手交代(出場)を告げられていないにも関わらず、リリーフカーに乗って南昌輝がマウンド付近までやってくる事態が発生した。南はリリーフカーから降りようとした際に、投球練習中の先発の小野晋吾が続投で、自身の出場ではない事を知り、南を乗せたリリーフカーはUターンし、ブルペンへと戻っていった。 2013年9月26日、阪神甲子園球場で行われた阪神タイガース対横浜DeNAベイスターズの試合で、8回表のベイスターズの攻撃中、松本啓二朗への代打・後藤武敏が打席に入った際に、加藤康介を乗せたリリーフカーが一度グラウンドに姿を現し、その後バックでブルペンへと戻る事態が発生した。加藤は松本に対して投げることになっていたが、後藤の代打によりそれが取り消されたことをブルペンが把握していなかった。これはブルペンに連絡するはずの中西清起ピッチングコーチが後藤の代打を把握するより先にマウンド上の松田遼馬に声を掛けに行っていたため、連絡が取れなかったことに起因している。 2014年8月29日、阪神甲子園球場で行われた阪神タイガース対東京ヤクルトスワローズの試合で、9回表スワローズの攻撃中、登板していた榎田大樹がノーアウト満塁のピンチを作り、タイガースは投手交代を球審に告げ、呉昇桓を乗せたリリーフカーがグラウンドに入った途端、この日降り続いていた雨が強まり、そのまま試合中断を経て降雨コールドゲーム(10-5でタイガースの勝利)となる事態が発生した。呉はリリーフカーから降りたものの、そのままベンチに入り、この日マウンドに立つことはなかった。 2017年5月17日、阪神甲子園球場で行われた阪神タイガース対中日ドラゴンズの試合で、8回表のドラゴンズの攻撃前、7回1死より登板していた桑原謙太朗がマウンドで投球練習を開始。すると高橋聡文を乗せたリリーフカーが一度グラウンドに姿を現し、その後バックでブルペンへと戻る事態が発生した。これはドラゴンズは7回表の攻撃が投手の打順直前で終っていたため、タイガース側は代打を確信し、桑原に8回を投げさせず、代打に誰が出るかで交代する投手を選ぼうとしたが、ドラゴンズが代打を出さなかったため「既に出場している投手がイニングの初めにベンチからファールラインを越えていた場合、一人目の打者との対戦を完了させなければ投手交代はできない。ただし、その打者に代打が出た場合を除く」(要約)という野球規則に反していたため、交代が認められなかったことに起因している。 2021年5月9日、横浜スタジアムで行われた横浜DeNAベイスターズ対阪神タイガースの試合で、7回裏のベイスターズの攻撃前、4回より登板していた馬場皐輔がそのままマウンドへ向かった。すると岩貞祐太を乗せたリリーフカーがグラウンドに姿を現し、直後にブルペンへと戻る事態が発生した。ベイスターズはこの回、7回表から登板していた4番手・エスコバーから始まる打順であったが、投手交代と思い込んだブルペン側がリリーフカーを発進。この時点で阪神側ベンチは馬場に交代を告げていなかったため、リリーフカーは審判らによってブルペンに戻るよう促された。その後、DeNA側から代打・乙坂智が告げられ、阪神側も正式に岩貞に交代を告げた。一度ブルペンに戻っていた岩貞は、今度はリリーフカーに乗らずに走ってマウンドへ駆け付けた。
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