手榴弾型
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/08 00:09 UTC 版)
人力により投擲されるもので、最も初期から運用されてきた。当初はM24型柄付手榴弾やRGD-33手榴弾などの柄付式手榴弾の弾頭に他の手榴弾を括り付けて爆発力を増した収束手榴弾や、工兵用の梱包爆薬などのように、爆発時の爆風や衝撃波によって戦車の装甲や履帯、ラジエーターなどの弱点を破壊することを前提としていた。 後には戦車の装甲の強化に伴い、単なる爆発程度ではまともに対抗できなくなったため、粘着榴弾や成形炸薬などの技術を取り入れて、装甲貫通力の強化が図られるようになった。ただし、成形炸薬弾頭は着弾時の角度によって効果が変わるため、投擲時に姿勢維持用の小型パラシュートを展開するように設計されたものもある。 しかし、戦車の性能向上と運用戦術の洗練に伴い投擲距離への接近が困難になった他、人力で投擲することから弾頭の大型化が困難なため、現在ではほとんど使用されなくなっている。 イギリス ガモン手榴弾 ホーキンス手榴弾(en) No.73手榴弾 No.74粘着手榴弾 ドイツ国 吸着地雷 パンツァーヴルフミーネ(en) 大日本帝国 九九式破甲爆雷 三式対戦車手榴弾 ソビエト連邦/ ロシア RG-41 RPG-40 RPG-43 RPG-6(en) RKG-3
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