成功者に見るインポスター症候群
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/07/29 01:24 UTC 版)
「インポスター症候群」の記事における「成功者に見るインポスター症候群」の解説
アイムスとクランスは、インポスター症候群にある高いキャリアを持つ女性の中に、いくつかの共通点を見つけた。 勤勉さ 能力の高い人々は、自分が偽物であると人から思われたくないがために、熱心に働く傾向がある。その勤勉さの結果、人から賞賛を受けたり、成功につながるのだが、それがますます自分に対する偽物意識を高め、人から目立つことを恐れる。彼らは通常の人の2倍から3倍量働き、準備をし過ぎたり、詳細に至るまで考え詰めたりするので、燃え尽き症候群や睡眠不足に陥る。 偽物であるという感情 インポスター症候群にある人は、自分の上司や監督係の求める答えを察知し、それを伝えることが出来るため、自分が偽物であるという感情に拍車をかける。自分に能力があるという証拠や、自分がインポスター症候群に陥っていることを示されれば、自分に対する疑いはさらに強まる。 魅力の’誤用’という認識 能力のある女性は、直感的な理解と魅力をしばしば用い、上司から認められたり、上司の能力を補強することに使う。その結果、上司から賞賛を受けたとしても、それは自分の能力が評価されたのではないと考える。 実力を隠す傾向 偽物であると言う感情を促進させる理由に、症候群にある人たちは、自分の能力を隠そうとする傾向が考えられる。自分の能力や知性を見せたら人から嫌われると考え、自分は賢くなく、成功にも値しないと自分を信じ込ませている。 研究は主として女性を対象にしているが、最近では男性にも同程度のインポスター症候群があるといわれている。加えて、オリジナルの研究チームにいたクランス自身も、この症候群は男性にも同程度認められるとしているが、男性の場合、女性とは異なる反応を示すと述べている。
※この「成功者に見るインポスター症候群」の解説は、「インポスター症候群」の解説の一部です。
「成功者に見るインポスター症候群」を含む「インポスター症候群」の記事については、「インポスター症候群」の概要を参照ください。
- 成功者に見るインポスター症候群のページへのリンク