成分・成因と分布
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/07/05 00:19 UTC 版)
基質は浮石質ガラス・斜長石・石英を主とし、少量の黒雲母角閃岩輝石で構成され、珪酸、第二酸化鉄、酸化アルミニウム、酸化マンガン、石灰、酸化マグネシウム、カリウム、ナトリウムなどを含む。日本列島の大半がまだ海中にあった新生代第三紀中新世の前半に、火山が噴火して噴出した火山灰や砂礫が海水中に沈殿して、それが凝固してできたものとされている。 大谷町付近の大谷石の分布は、東西4キロメートル、南北6キロメートルにわたる。2009年度時点で採石場は12か所、出荷量は年2万トン程度、推定埋蔵量は約6億トン。一部で露天掘りも行われているが、地下数十メートルから100メートルを超える地下で切り出す坑内掘りが多い。最盛期の昭和40年代には約120か所の採石場が稼働していた。栃木県には大谷石と類似の石材が多数分布し、それぞれ産地の名を取って長岡石、深岩石、岩舟石、茂木石などと呼ばれている。
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