情報検索分野の活動
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/10 04:06 UTC 版)
「国立情報学研究所」の記事における「情報検索分野の活動」の解説
情報学分野での標準化研究として、特に情報検索分野での研究活動が活発に行われている。NIST(アメリカ産業標準技術研究所)との間で、NTCIRを企画し現在も行っている。これは、検索技術の高度化を目指した研究開発のコンペであり、分野としては、一般情報検索、自動要約、特許検索、Q&A検索からなる。 NTCIRは、有人の検索ではなく、あくまでも自動検索によるコンペ(性能評価)であり、そこに投入されるアルゴリズムに関しては、古典論に基づく検索方法であっても良いし、新規に開発されたものであっても良い。タグを付与された情報(XMLなどのフォーマットによる)に基づき、特定の検索課題に対して、検索結果を評価するという方法によって行われるものである。また、日立製作所基礎研究所等のチームが開発した、オープンソース型の高度検索システム GETAを応用した、Webcat Plus、GeNiiを実用化を行う。 国立の情報機関であるため、情報検索分野における標準化課題にも取り組んでおり、タグの付与方法や自動要約などの課題にも取り組んでいる。自動要約に関しては、あくまでも機械は補助をする仕組みであり、人間が最終的に較正などを行うシステムとしてあるべきであり、これは第五世代コンピュータプロジェクトの反省による。 更に、文献情報検索の近代化を目指して、検索課題などについても取り組んでおり、これはNTCIR検索課題として、利用目的を研究開発に限る場合において公開している。今後としては、ユビキタスシステムにおける、情報検索についても研究開発を進める予定であり、これから情報検索分野などにおいて、バリアフリーの環境を構築するための課題にも取り組んでいく予定である。
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