性風俗産業廃止論(アボリショニズム)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/09 02:24 UTC 版)
「藤田孝典」の記事における「性風俗産業廃止論(アボリショニズム)」の解説
藤田は以前から性風俗産業の廃止を強く主張しており、ある日のツイートでは「これほど性暴力が溢れる社会で、セックスワーカーが暴力対象にならないわけがない。いくら業界でルールを設けようが、性暴力や強制性交などは後を絶たず、リタイア後にも、精神疾患や自殺に追い込まれる人を生み出し続けている産業だ。廃止論は全く極端なものではない」などと持論を展開し、一部のセックスワーカーたちから悪評を買っていた。 2020年8月1日には、セックスワーカーたちが安全・健康に働けることを⽬指して活動するグループのSWASH 、ナイト産業を守ろうの会、ハピママメーカープロジェクトの3団体が発起団体となり、藤田がこれまで行ってきた性風俗産業への批判的な言動に対する抗議書や嘆願書が関係団体に提出される出来事もあった。これを受けて藤田はツイッター上で、「何度も繰り返したくないが、ピンプ(性風俗業者、性搾取斡旋業者)は新型コロナ対策を契機に廃業してください。男性たちももうコロナ以前のように風俗店、買春サイト、デリヘルを利用しないでください。人の不幸を利用したり、生み出す元凶を温存するのではなく、真剣に解消に向けて協力ください」などと反論。これまでの主張を曲げなかった。 藤田の反論を受けて、SWASHの要友紀子代表は「それでは藤田氏に、『風俗よりも素晴らしい仕事ってなんですか』と聞いてみたい。搾取やセクハラ、パワハラがない、そんな労働環境がどこにあるのか? なかなかないでしょう。収入面はもちろんのこと、休みの取りやすさ、ストレスの少なさ、働きやすさ、人間関係。どれをとっても風俗という仕事を選んで助かったと感じている人は多いでしょう。(中略)私たちが『そんなに好きじゃないけど、他にできることもないし、食うためにはまあ、仕方がないか』と納得してやっている仕事について、赤の他人が『あなたは搾取されている! だから、すぐにでもこんな仕事は辞めるべきだし、あなたの業種は世の中から消えてなくるべきだ!』と主張をしてきたら、どう思うでしょうか?」と疑問を呈している。
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