御神宝とは? わかりやすく解説

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御神宝

読み方:ごしんぽう

名詞神宝」に、接頭辞「御」がついたもの。
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神宝

(御神宝 から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/03/28 09:23 UTC 版)

神宝(じんぽう、かむだから)とは、神社の本殿内陣に納められる、祭神に由緒の深い宝物や調度品、装束類のことである。広義には神社に代々伝わる宝物のことも含むが、通常はこれらは社宝(しゃほう)と呼び、神宝とは区別する。

元々の神宝は、剣[1]、玉[2]、鏡などの呪具で、古代には氏族の権威の象徴、あるいは氏族の祭祀に使用されたものであった。『先代旧事本紀』の十種神宝などがそれに当たる。

後に、神像が作られるなどの擬人化が進むと、神宝の中に、人間が使用するものと同じような日用品が多く含まれるようになる。例えば手箱、碗、化粧用具、衣服などである(熊野速玉大社#古神宝類も参照。毛抜きも見られる)。これらの神宝は、式年遷宮などの社殿更新にあわせて新調された。その際、それまでの神宝は「古神宝」と呼ばれ、その中には社宝として神社に残されるものもある。

伊勢神宮で20年毎に行われる式年遷宮では、社殿と共に714種1576点の御装束神宝(装束や須賀利御太刀等の神宝)も造り替えられる。現在では20年間正殿に捧げられた神宝は、宝殿でさらに20年間保管された後に撤下され、神宮徴古館で展示されたり[3]、他の神社に下げ渡されることになっている[4]

出典

  1. ^ 垂仁天皇#祭祀の振興。千本の剣を作り、石上神宮の納め、神宝を掌る(垂仁紀)。『日本後紀』では石上神宮の神宝が桓武天皇を祟った記事が見られる(天羽々斬#神話参照)。
  2. ^ 鵜戸神宮では山幸彦と海幸彦の神話内に登場する宝玉「潮干珠・潮満珠」を神宝とする。この潮満珠の伝説は大海神社の「玉の井」にも見られる(「大海神社#境内」参照)他、満珠島・干珠島にも同名の珠の伝説が見られる。
  3. ^ 御装束神宝について 伊勢神宮公式サイト
  4. ^ 伊勢神宮から出雲大社に 太刀など御装束神宝4点下げ渡し 産経新聞 2016年1月9日

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