御歌・発言
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真夜(まよ)こめて秋蚕(あきご)は繭をつくるらしただかすかなる音のきこゆる1966年(昭和41年)、皇后美智子の御歌。 時折(ときをり)に糸吐かずをり薄き繭の中なる蚕(かひこ)つかれしならむ1966年(昭和41年)、皇后美智子の御歌。 籠る蚕(こ)のなほも光に焦がるるごと終(つひ)の糸かけぬたたずまひあり1966年(昭和41年)、皇后美智子の御歌。 音ややにかすかになりて繭の中野しじまは深く闇にまさらむ1966年(昭和41年)、皇后美智子の御歌。 夏の日に音たて桑を食(は)みゐし蚕(こ)ら繭ごもり季節しづかに移る1966年(昭和41年)、皇后美智子の御歌。 いく眠り過ごしし春蚕(ご)すでにして透(とほ)る白さに糸吐き初めぬ1973年(昭和48年)、蚕に関する皇后美智子の御歌。 葉かげなる天蚕はふかく眠りゐて櫟(くぬぎ)のこずゑ風渡りゆく1992年(平成4年)、歌会始御題「風」に対する皇后美智子の御歌。 この年も蚕(こ)飼(がひ)する日の近づきて桑おほし立つ五月晴れのもと1996年(平成8年)、五月晴れに関する皇后美智子の御歌。 初繭を掻きて手向けむ長き年宮居(ゐ)の蚕(こ)飼(がひ)君は目(ま)守(も)りし1996年(平成8年)、神戸禮二郎紅葉山御養蚕所主任をいたみて皇后美智子の御歌。 「約二か月にわたる紅葉山での養蚕も、私の生活の中で大切な部分を占めています。毎年、主任や助手の人たちに助けてもらいながら、一つ一つの仕事に楽しく携わっています。小石丸という小粒の繭が、正倉院の古代裂の復元に最もふさわしい現存の生糸とされ、御物の復元に役立てていただいていることを嬉しく思っています。」1999年(平成11年)10月20日、誕生日に際する記者会見にて、「プライベートの皇后さま」についての質問に対して、皇后美智子。
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