御殿万歳
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天保年間(1830年 - 1844年)に地割万歳を基に考え出された万歳の形式であり演目。これは太夫1人に才蔵が4人から6人で行うの万歳で、新春に鶴と亀が来訪し、家を建てる柱一本ごとに各地の神々を呼び込んで瓦を伏せ、七福神が現れて新築を祝うという、厳粛な中にもめでたさと面白さを盛り込んだ内容である。御殿が建っていく様から御殿万歳と呼び、舞台芸としての華やかさと笑いを強調した祝福芸として、各地の万歳に取り入れられ演じられていった。愛知県安城市の別所万歳(三河万歳)や愛知県東海市に伝わる御殿万歳(尾張万歳の種類形式をそのまま名称として用いている)も同じものである。 但し、愛知県西尾市の森下万歳(三河万歳)や 石川県金沢市の加賀万歳は、「門付けを行わず屋敷(御殿)内の舞台や座敷で万歳を披露したことから、万歳そのものを御殿万歳と別称する」としているため意味が異なる。
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